『白雪姫』プロデューサーの息子、レイチェル・ゼグラーを批判:「幼稚な態度で映画の評判傷つけた」

興行的にやや期待外れなパフォーマンスが続く『白雪姫』。そんな映画の現状を踏まえ、同作プロデューサーの息子が主演のレイチェル・ゼグラーを手厳しく批判した。
『白雪姫』プロデューサーを務めたマーク・プラットの息子、ジョナは先日Instagram上にて、ゼグラーのファンに対し、彼の父親の決断を擁護する趣旨の投稿をした。問題となったのは、8月にマークがゼグラーに対し、『白雪姫』のプロモ中にはパレスチナ問題などをめぐるメッセージをSNS上から削除するよう要請したという『ヴァラエティ』誌の報道だ。これに関してはマークに対し、出演者のSNSを管理しようとするのは異常だという批判の嵐が巻き起こっていた。
そんな中で、ジョナはコメント欄に対する返信にてこんなメッセージ(現在は削除)を綴った。
「なら言わせてもらう。ああ、確かに俺の父親はとんでもない額の予算がかかったディズニーの大作映画のプロデューサーだった。だから彼はわざわざ家族のもとを離れて、出演作のプロモのために数百万ドルを貰っておきながら自分の政治的なメッセージを勝手にプロモの場へ持ち込んだ20歳の従業員を叱りに行ったんだよ」
更に彼は続ける。「ていうかこれは大人が持つべき最低限の責任感の問題だろ。彼女の言動は明らかに興行収入にダメージを与えてるじゃないか。言論の自由があるからって自分の職場で無責任になんでも喋っていいっていう訳じゃない。あれは何万人もの人たちが苦労して作り上げた作品だ。それなのに彼女は自分の幼稚な願望から話題をかっさらっていって、そのせいで映画の成功に人生を賭けていた仕事仲間やスタッフたちを危機的な状況に晒してるんだ。ああいう自己中な態度は決してもてはやされるべきじゃない」
この一件に関して米『ハリウッド・リポーター』はディズニーとプラット親子にコメントを求めたが、記事の公開時点で返答はない模様。ちなみに自身がユダヤ系であるジョナは反ユダヤ発言で世間を騒がせ続けるカニエ・ウェストに対しても最近、批判的なコメントを残している。
また、オスカーにノミネートされた話題作『ウィキッド ふたりの魔女』(2024)の制作にも携わったマークは以前、同作主演のシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデによるパレスチナ支持のメッセージを巡り、彼が出演俳優による政治的発言に対し、どう対処しているかを語っていた。
「真っ当な人間であれば、誰も他者が苦しむところを見たいとは思いませんよね。今起こっているのは、個人がある問題について十分な知識を得ない状況で、『ここには苦しみがある。私たちは苦しみのために声を上げなければならない」というメッセージを受け取っているというものです。そういうメッセージには『こっちの方にも苦しんでいる人がいる』だとか『この苦しみはテロ行為や悪事のせいで引き起こされた』、だとか『あるテロ集団がいて、特定の民族を抹殺しようとしている』というものは含まれません。なので、こういう問題に対処するには、正しいタイミングで、お互い感情的にならずに話し合うということが必要だと思っています。そして、これまで取り組んできたそういう対話の結果に私は満足しています」
公開前から何かと物議を醸し出してしまっている『白雪姫』。初動国内興行収入は4300万ドルとやや期待外れな結果となってしまったが、ここから巻き返して悪いムードを払拭することはできるのだろうか。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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