NCTマーク、ソロデビューアルバム『The FirstFruit』をリリース

NCTのマークがソロデビューアルバム『The Firstfruit』をリリース。自身のルーツや内面に深く向き合ったことを語った。収録曲『Toronto’s Window』や『1999』などを通じて、これまで見せなかった繊細でパーソナルな一面を表現。「このアルバムが自分自身を見つける手助けになった」と明かしている。
ソロデビュー作『The Firstfruit』で見せた新たな自分
「こんなに具体的に夢を描けるなんて思わなかった」——1番目の収録曲『Toronto’s Window』で、そう歌い始める。ソロデビューアルバム『The Firstfruit』の見事な幕を開けだ。
25歳のK-Popスター、マーク。9年前にSMエンタテインメントのメガグループNCTのメンバーとしてデビュー。今もなお創作を通じて自分自身について新たな発見をしている。「このアルバムを作る中で、本当に自分を見つけることができた」と、マークは韓国ソウルからのZoomインタビューでThe Hollywood Reporter(以下、THR)に語る。そして、「完成した今、第2章に進む準備ができたような気がする」とも語った。
全13曲からなるこのアルバムは、K-POP界のスター、NCT マークの心の内を映す窓のような作品だ。以下、THRのインタビューでは、マークが『The Firstfruit』制作の裏側、このアルバムが彼自身にもたらした変化、そしてなぜトロントから始める必要があったのかを語っている。
制作中に訪れたゼロからの再出発
『The Firstfruit』の制作過程はどうでしたか? 一番大変だったこと、もしくはお気に入りの瞬間は?
制作にはほぼ1年かかりました。でも一番大切だったのは——全部大切なんだけど——「200」を出したあとに訪れたターニングポイントでした。「これまでやってきたことを全部変えなきゃいけない」って気づいたんです。もともと違うアルバムの構想があって、『The Firstfruit』じゃなかったんだけど。「200」を出したとき、何かしっくりこなかった。それでゼロから全部やり直す必要があることに気づきました。それが一番大変だったけど、一番意味のあるプロセスでした。
アルバムを通して自分を見つけた
このアルバムにたくさんの自分を込めたと話していましたね。完成した今、そのおかげで自分自身が変わったと思いますか?
間違いないですね。ずっとこの気持ちが何なのか探っていたんですけど、ようやくわかりました。このアルバムが自分を見つける手助けになったと思います。そして、もしまだ自分を見つけられていないリスナーがいたら、このアルバムがそのきっかけになることを願っています。それがこのアルバムの意味なんだと思います。
タイトル曲『1999』誕生の裏側
『1999』はすごくクールな曲ですね。意外な方向性でしたが、それがまた新鮮でした。なぜこの曲を「新しい自分」のスタートに選んだのでしょうか?
最初に聴いたときは、「これだ!」とは思わなかった。他にも候補はあったんだけど、その中で一番引かれたのがこの曲だった。プロデューサーのドレス(Dress)と一緒に作業していて、彼がビートとフックを持ってきたんです。それまでも自分のファルセットには自信があったんだけど、意識的に使ってはいませんでした。だけどこの曲のフックは全部ファルセット。それで「やっぱりこれだな」と感じました。グループメンバー全員も「予想外だった」って言ってくれました。それがすごく嬉しかった。
ジャンルの幅広さと意外性へのこだわり
ソロ活動や複数のグループ活動など、これまでのキャリアでたくさんの楽曲を出してきましたが、人を驚かせたいという気持ちはありますか?
もちろんそれもあるけど。それ以上にアーティストとして、自分の中にはいろんなジャンルがあるんだって気づいたんです。むしろタイトル曲をどのジャンルにするか決める方が難しかったくらいです。それだけ自分の中に可能性があるってことだと気づきました。曲に込めたい意味や目的が明確になれば、ジャンルを決めるのも自然にできるようになると思います。
パフォーマンス観の変化と成長
このアルバムやここ数年の活動で、パフォーマンスや音楽制作に対する考え方に変化はありましたか?
両方あると思います。このアルバムで、少なくとも5年分くらい成長した気がします。アーティスト、パフォーマーとしてステージに立つ自分を想像できるようになった。たとえば『1999』では、いつもはヘッドセットマイクだけど、自分の中ではハンドマイクを使うイメージが浮かんでいました。ライブで歌ったり、いろんなパフォーマンス要素を考えると、それは戦略でもあり、同時に成長でもあります。
最も個人的な曲は母との会話
アルバムの中でお気に入りの曲は?
全部好きだけど……『Mom’s Interlude』は今一番のお気に入りです。まさかこの曲をアルバムに入れるとは思っていませんでした。ただ母親との会話が録音されているだけのトラックです。とても繊細で、音楽ですらないけど、すごく大切な一曲で、お気に入りです。
すべての始まりを描いた『Toronto’s Window』
『Toronto’s Window』のビデオも公開されましたが、まるで映画のような雰囲気ですね。アルバムでこういう表現ができるのはエキサイティングな体験だったのでは?
本当にその通りで、このアルバムはこれまでやってこなかったことばかりでした。『Toronto’s Window』はプロデューサーのコード・クンスト(Code Kunst)からビートをもらって、最初のトラックにするって決めました。これまでのアルバムには、こんなイントロ曲はなかった。このアルバムのムードを完璧に作ってくれる曲です。自伝的なアルバムだからこそ、“すべてが始まった場所”トロントから始める必要がありました。
家族の反応が導いた正しい選択
とても個人的で大切なアルバムとのことですが、グループメンバーや周囲の人に聴かせるのは緊張しましたか?
すごく大切に思っていたからこそ、「これが正しい選択だったのかな」と心配でした。でも父と話をしたとき、「ここまで正直で弱さを見せたアルバムを作ったことに驚いたし、父親として刺激を受けた」と言ってくれて。それを聞いて「この選択は正しかった」と思えたし、自分のことも少し誇りに思えました。
最後にマークからメッセージ
最後に、『The Firstfruit』について伝えておきたいことはありますか?
「世界中にこのアルバムを愛してほしい」とは思っていません。でも一つだけお願いするとしたら——このアルバムを最初から最後まで、一度でいいから通して聴いてほしいです。そうすれば、僕のことをもっと知ってもらえるはずだから。
NCT マークのソロデビューアルバム『The Firstfruit』は4月7日リリース。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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