タイタニック残骸をナショジオが番組中で完全再現

タイタニックが大西洋で悲劇的な最期を迎えてから、今月の14日で113年を迎える。28年前に公開されたジェームズ・キャメロン監督の映画が不朽の名作となるなど、いまだに悲劇の舞台となった豪華客船は私たちの心を掴んで離さない。
そんな中、米『ナショナル・ジオグラフィック』が最新技術を使い、大西洋の底に沈んだタイタニックの残骸を同局とアトランティック・プロダクションが共同制作した番組『デジタル・リザレクション:崩れゆくタイタニックの記録』(原:Titanic: The Digital Resurrection)で完全再現することに成功したようだ。同番組の監督を務めたアンソニー・ゲフェンによれば、番組は「特別に最先端の海底スキャン技術を使用し、71万5千枚もの画像を撮影した」そうで、その結果、「原寸大で実物と瓜二つ、船体に打ち込まれた鋲の一つ一つまで正確に再現することができた」のだとか。
番組は制作に際し、深海探索を専門とするマゼラン社による全面協力を受けたそう。ナショジオと同社は「ロミオ」と「ジュリエット」と名付けた2台の遠隔操作潜水艇を利用して、3週間をかけて16テラバイトに及ぶデータを3.8キロ以上にも及ぶ深海底から収集したようだ。
番組中では実際に再現された原寸大の残骸の中をタイタニックや冶金技術、航海技術の専門家たちが歩き回りながら逐一解説を加えていくそう。これによって色々な事実が明らかになったという。
例えば映画『タイタニック』ではボイラー室の船員たちが、最期の瞬間まで救難信号を送るために電気を稼働させ、犠牲となった様子が描かれたが、今回の番組による調査によってあの船員たちの勇敢な奮闘は事実であることが明らかになったのだとか。
また、映画ではタイタニックの一等航海士、ウィリアム・マードック(架空の人物)が持ち場を捨てて救命ボートに駆け込む最中に周囲の人々に向けて発砲するという生存者の証言に基づいたシーンもあったが、どうやらこちらは事実でないようだ。
なんでも決め手となったのは救命ボートを吊るすクレーンの位置だったそう。今回の調査によればマードック(のモデルとなった一等航海士)は持ち場から逃げ出すどころか「右舷側が浸水し始めるまでボートを準備していた」ようでこれはマードックが波に飲まれたという、生存したチャールズ・ライトラー二等航海士の証言に一致するのだとか。これで晴れてマードックも「無罪」が確定したようだ。
そんな興味深い新発見で一杯の『デジタル・レザレクション:崩れゆくタイタニックの記録』は日本では4月28日に公開予定(日本では『スカパー!』やJ:COMなどで視聴可能)だ。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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