『スター・ウォーズ』『2001年宇宙の旅』のVFX(視覚効果)先駆者が78歳で逝去

1968年、エドワーズ空軍基地近くの砂漠で、ブルース・ローガン(左)とダグ・トランブル。映画『砂丘』の爆発シーンの撮影準備中。 CHRIS CAMPION
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スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』での爆発シーンを手がけた視覚効果の先駆者であり撮影監督のブルース・ローガン氏が逝去した。78歳であった。
英国出身のアニメーターであり特殊効果の革新者であった彼は、映画『トロン』の撮影監督も務めた。
略歴
ブルース・ローガン氏は1946年5月15日、イングランドのブッシェイ・ヒースで生まれ、2025年4月10日にロサンゼルスで短い闘病の末に逝去した。78歳であった。BBCのドラマディレクターであった父キャンベル・ローガン氏から映画制作の基礎を学び、14歳からアニメーション映画の制作を始めた。
主な功績
視覚効果の先駆者として
- 19歳でスタンリー・キューブリック監督に起用され、『2001年宇宙の旅』の視覚効果を担当
- 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でデス・スターの爆発シーンを制作
- ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『砂丘』でも視覚効果を担当
撮影監督としての活躍
- 1980年の風刺映画『フライングハイ』
- コンピュータグラフィックスを先駆的に活用した『トロン』(1982年)
- 『ファイヤーフォックス』『ハイ・ロード』『縮みゆく女』など多数
その他の活動
- 1986年に映画『女囚物語2〜炎の復讐〜』を監督
- マドンナの楽曲『ボーダーライン』のミュージックビデオをプロデュース
- 2度のエミー賞を受賞した脚本家兼監督
遺族・所属団体
- 妻:マリアナ・カンポス=ローガン氏
- 娘:メアリー・グレース・ローガン氏
- 所属:アカデミー映画芸術科学アカデミー、アメリカ映画監督組合、アメリカ撮影監督協会
技術革新への貢献
50年に及ぶキャリアの中で、ミニチュア撮影や特殊爆発効果などアナログ時代の視覚効果から、『トロン』におけるコンピュータグラフィックスの導入まで、映像技術の革新に大きく貢献した。ローガン氏自身が語ったように、映画の基本要素は「物語、俳優、カメラ、そしてハサミ一対」であり、コンピュータで誰もが扱えるようにし、すべての映画製作プロセスを誰もがアクセスできるようにしたと考えていた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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