ダンブルドア役俳優、ドラマ版『ハリー・ポッター』出演への反発に驚き

ジョン・リスゴー NEILSON BARNARD/GETTY IMAGES
ジョン・リスゴー NEILSON BARNARD/GETTY IMAGES
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ジョン・リスゴーは、J・K・ローリングの反トランスジェンダー的発言にもかかわらず、HBOのドラマ版『ハリー・ポッター』シリーズでアルバス・ダンブルドア役を演じることへの懸念を一蹴した。

ローリングは同番組のエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。

「なぜこれが問題になるのか不思議に思った。J・K・ローリングはどのように受け止めているのだろうか。いずれ彼女に会う機会があれば、話してみたい」とリスゴーは、トランスジェンダーに関する発言で批判を受けている作家について述べた。

イギリスの新聞『タイムズ』とのインタビューで、リスゴーは友人やファンから、ローリングの発言を理由に役を引き受けるべきではないという意見を多く受けたと語った。ある友人からは「ジョン・リスゴーへの公開書簡:『ハリー・ポッター』から手を引いてください」というタイトルの記事へのリンクが送られてきたという。
役を引き受ける前には、「トランスジェンダーの子どもを持つ非常に親しい友人からメッセージが来た。それが危険信号だった」と述べた。

批判を予想していたかと問われたリスゴーは、「全く予想していなかった。もちろん、これは大きな決断だった。おそらく私が演じる最後の主要な役になるだろうから。8年間の契約なので、自分の寿命のことや、これが良い引退作になるかということを考えていた」と答えた。

リスゴーは続けて「なぜこれが問題になるのか不思議に思った。J・K・ローリングはどのように受け止めているのだろうか。いずれ彼女に会う機会があれば、話してみたい」と答えた。

ドラマ『ハリー・ポッター』出演への批判で落胆したかと問われると、「とんでもない」と否定し、唯一の懸念は、イギリス人であるダンブルドアをアメリカ人が演じることを『ハリー・ポッター』ファンが受け入れるかどうかということだったと語った。

また、イギリスの舞台『ジャイアント』にて、反ユダヤ主義を唱えるロアルド・ダール役を演じた際には批判が無かったのに、なぜJ・K・ローリングに関しては批判があるのか疑問を呈した。(後にダールの家族は彼の反ユダヤ主義について公に謝罪している。)

2023年4月にドラマ『ハリー・ポッター』の制作が発表された際、ローリングの関与に対して即座に反発があった。

「J・K(ローリング)はエグゼクティブ・プロデューサーであり、彼女の洞察は役立つだろう」とHBOとMaxコンテンツの会長兼CEOであるケイシー・ブロイスは当時述べていた。

ブロイスはまた、「私たちは20年間『ハリー・ポッター』ビジネスに関わってきました。J・Kについてはオンライン上で多くの議論がありますが、それは非常に複雑な問題であり、私たちが立ち入るべきではありません。私たちの優先事項は画面上に映るものです。『ハリー・ポッター』の物語は愛と受容について非常に肯定的かつ前向きなものであり、それが私たちの優先事項です。画面上に映るものが大切なのです」と語っていた。

ローリングは特にトランスジェンダーの女性に関する発言を数多く行っており、最近ではイギリスの裁判所が「女性」を生物学的に女性として生まれた人と定義した判決を称賛した。
また、トランスジェンダーのアスリートは女性主導のスポーツに参加すべきではないとも主張している。

俳優兼レポーターのジョン・オリバー(『スマーフ』)やペドロ・パスカルなどの著名人はローリングの発言を批判している。

 ※本記事は英語の記事より要約・抄訳しました。

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