ルカ・グァダニーノ監督×DC作品『サージェント・ロック』企画が中止に

第二次世界大戦を舞台にしたDC映画『サージェント・ロック(Sgt. Rock)』の制作が中止された。監督は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ、主演にはコリン・ファレルが予定されていた。
撮影直前での白紙化、理由はスケジュール問題か
本作は2024年夏にイギリスで撮影を開始予定だった。また、『チャレンジャーズ』に出演したマイク・ファイストや、女性レジスタンス戦士のキャスティングも進んでいた。
しかし、屋外撮影を必要とするスケジュール調整が難航し、計画は白紙に。関係者によると、プロジェクト自体が完全に消滅したわけではないと語る。2026年夏に向けて再検討される可能性があるという。
アクション未経験の監督に不安の声も
また、DC上層部の間では、グァダニーノ監督がアクション映画未経験である点を不安視する声もあったようだ。予算は7,000万ドルと、コミック映画としては控えめだったが、信頼に足る確証を得られなかったのかもしれない。
強力脚本で特別枠入り、幻のスーパーナチュラル戦争映画
『サージェント・ロック』は当初、DCスタジオの新たなフェーズ第1弾には含まれていなかった。脚本を手がけたジャスティン・クリツケスの実力を買われ、ジェームズ・ガンとピーター・サフランの判断で特別に企画されたという。
物語では、ロックがフランスの女性レジスタンス戦士と手を組み、ナチスより先に「ロンギヌスの槍(Spear of Destiny)」を奪取するミッションに挑む。これはキリストの処刑時に突き刺されたとされる神秘的な槍で、超自然的な力を持つと語られている。
映画化は再び持ち越し、キャラクターの宿命か
1959年にロバート・カニガーとジョー・キューバートが生み出した『サージェント・ロック』は、DCの長寿シリーズの一つである。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスも映画化企画に関心を示していた。残念ながらキャラクターのスクリーンデビューはさらに先送りとなった。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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