『アメリカン・ジゴロ』トラボルタ降板の理由は“ゲイ的な要素”か?

(左)バリー・ディラー、(右)ジョン・トラボルタ 写真:Bruce Glikas/WireImage; Emma McIntyre/Getty Images
(左)バリー・ディラー、(右)ジョン・トラボルタ 写真:Bruce Glikas/WireImage; Emma McIntyre/Getty Images
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アメリカの大手メディア実業家であり、映画・テレビ業界に多大な影響を与えてきた人物であるバリー・ディラーは、新刊回顧録『Who Knew』で、映画『アメリカン・ジゴロ』にまつわる秘話を明かした。

当初、主演にはジョン・トラボルタが予定されていた。しかし、「作品に“ややゲイ的なニュアンス”があったことを理由に、トラボルタが出演を辞退した」とディラーは主張している。一方で、トラボルタは当時、母親と恋人の死を悼んでいたことを理由に降板を申し出ていたという。

製作現場の舞台裏と決裂

ディラーは当時パラマウント社のCEOであった。トラボルタの降板を「演技だ」と疑い、説得を試みた。しかし、トラボルタへのマネージャーに対する批判な発言が裏目に出て、関係は悪化した。

最終的に主演はリチャード・ギアに交代。ギアは『アメリカン・ジゴロ』で一躍スターとなった。後にディラーの当時の恋人であるダイアン・フォン・ファステンバーグとの恋愛関係にも発展したという。

脚本家シュレイダーの見解

一方、脚本・監督を務めたポール・シュレイダーは以前、米『ハリウッド・リポーター』(THR)に対しトラボルタ降板の理由について「母親の死」「前作の失敗」、そして「ゲイ的要素への不安」があったと語っている。

ディラーの証言とシュレイダーの言葉からは、当時のハリウッドにおけるキャスティングの裏側と、スターの不安定な立場が垣間見える。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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