渡辺直美、ディズニー&ピクサー『星つなぎのエリオ』で日本人初の日米ダブル声優
お笑いタレントの渡辺直美が、米ディズニー&ピクサーの最新アニメーション映画『星つなぎのエリオ』で、米国オリジナル版と日本語吹き替え版の両方の声優を務めることになった。
同作は、独りぼっちの少年エリオの壮大な冒険を描く感動のファンタジーアドベンチャー。渡辺は、エリオがたどり着くコミュニバースのメンバーの一人で、平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使・オーヴァ役。ポジティブなエネルギーに満ち、エリオの冒険を優しく見守る存在だ。
ディズニー&ピクサー作品の オリジナル版で日本人が声優を務めるのは、ピクサー・アニメーション・スタジオのクリエイター以外では初。日本語吹き替え版声優も同時に務めるのは日本人初の快挙となり、「日本ではいろいろな作品で吹き替え声優をやらせていただいたことはありますが、『えっ、アメリカの?英語の?』と最初はビックリしました。こんなに光栄なことはないので凄くうれしかったです」と喜びを語る。
渡辺は、2021年から米国に拠点を移し、24年にはニューヨークで開催した初のスタンドアップライブが完売となるなど活躍。今年に入り米大手エージェンシー「UTA」と契約を交わすなど、活動の幅を広げている中でビッグチャンスをつかんだ。
マデリン・シャラフィアン、ドミー・シー、エイドリアン・モリーナの3監督は、「人とどこか異なることは時に孤立感をもたらすことがあるが、その違いこそが私たちを唯一無二の輝きで照らしてくれるのだという力強いメッセージが込められた作品」と説明。その上で、渡辺の起用について「このメッセージが渡辺さんのこれまでの軌跡と完璧に一致していることに気がつきました。彼女は常に新しい環境で自分自身に挑戦し続け、自身の個性を守りながら、夢を追い求め、真に唯一無二の輝きを放つ人物です。彼女がこのプロジェクトの理想的な選択だと感じました」と語っている。
まず英語での収録をした渡辺は、「私が発した言葉でオーヴァが形成されるんだという緊張感もありました。そして英語が大変でした。最初はネコをかぶったようなしゃべり方をしていたんですけれど、監督が『もっと直美らしさを出していいよ』と言ってくれたのでやりやすかったです」と振り返る。その後、日本語でのアフレコも行い「自分の英語のセリフを聞きながら、日本語で収録するというのは初めての経験で、不思議でした」と明かした。
『星つなぎのエリオ』は、8月1日に全国で公開される。
記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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