なぜジョン・ハムは“悪役”を選ぶのか?──「共感できるのは罪人の方だ」

俳優ジョン・ハム 写真: Dimitrios Kambouris/Getty Images
俳優ジョン・ハム 写真: Dimitrios Kambouris/Getty Images
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俳優ジョン・ハムが、悪役を演じることに惹かれる理由を明かした。これまで、『FARGO/ファーゴ』シーズン5(2023)、映画『ベイビー・ドライバー』(2017)、さらに『ザ・モーニングショー』シーズン3(2023)などで、魅力的な悪役を演じてきた。そんな彼は、「善人よりも罪を抱えたキャラクターの方が人間らしい」と語る。

悪役には人間味がある

米ファッション誌『Wマガジン』のインタビューで、「なぜ悪役が魅力的に映るのか」と尋ねられたハムは、「誰もが過ちを犯すもの。だから共感できる」と答えた。また、自身がこれまで演じてきたキャラクターについて「聖人というより罪人寄りだ」とし、「スーパーマンのような完璧なキャラクターは、退屈に感じることもある」と述べた。

ドン・ドレイパーも悪役だった?

さらにジョン・ハムは、代表作ドラマシリーズ『マッドメン』(2007-2015)のドン・ドレイパーも本質的には悪役だと分析している。ジェームズ・ガンドルフィーニが『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(1999-2007)で演じたトニー・ソプラノ役や、ブライアン・クランストンが『ブレイキング・バッド』(2008-2013)で演じたウォルター・ホワイト役と同様に、「本来の意図とは違う形で人気が出てしまったキャラクターだ」と語った。「ドンは、理想の男性像とされたが、実際には多くの問題を抱えた人物だった」と述べている。

ジョン・ハムは、完璧ではない人間の内面を演じることにやりがいを感じている。悪役という枠を通して、人間の弱さや複雑さを描く姿勢が、多くの視聴者に響いているようだ。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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