【最新版】おすすめのインド映画13選!メガヒット作『RRR』ほか、絶対に外せない名作から最新作まで一挙紹介

(左から)『バーフバリ 伝説誕生』、『RRR』、『私たちが光と想うすべて』写真:Arkamediaworks; Courtesy of Variance Films; Courtesy of Janus Films
(左から)『バーフバリ 伝説誕生』、『RRR』、『私たちが光と想うすべて』写真:Arkamediaworks; Courtesy of Variance Films; Courtesy of Janus Films
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華やかなダンスと音楽、迫力満点のアクション、そして実話を基にした社会派ドラマなど、多種多様なインド映画の世界には、観る者の心を震わす魅力的な作品が盛りだくさん。

日本でも、世界を踊らせた“ナートゥダンス”でおなじみの大ヒット作『RRR』をきっかけに、インド映画フィーバーが到来中。2025年夏には、人気俳優ヴィジャイ主演の『レオ:ブラッディ・スウィート』(6月20日公開)をはじめ、異色のヒーローアクション『マーヴィーラン 伝説の勇者』(7月11日公開)、さらに第77回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した感動作『私たちが光と想うすべて』(7月25日公開)といった話題作が続々と封切られる。

ハリウッドとは一味違う、独特の魅力がたっぷりのボリウッドの世界。本記事では、インド映画の初心者にもおすすめできる人気作からマニア必見の隠れた名作まで、厳選して紹介する。

以下、「おすすめのインド映画13選」(製作年順)

1.『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)

◆歌って踊って大ヒット!インド映画ブームの原点

インドの国民的俳優ラジニカーントが主演した、圧巻の歌や踊りが満載のエンターテインメント大作。大地主に仕える召使い・ムトゥの波乱万丈の物語を描いた本作は、日本では1998年に公開され、想定外のロングランヒットを記録。観客の口コミがきっかけで、単館上映から全国的な話題作へと成長し、日本におけるインド映画ブームの火付け役となった。

2.『きっと、うまくいく』(2009)

◆学歴社会に一石を投じた、心を揺さぶる学園ドラマ

インド屈指の名監督ラージクマール・ヒラニによる本作は、同国内において公開後4日間で約31億円以上の大ヒットを記録した。難関大学に通う3人の主人公の学園生活をユーモラスに描きながら、インドの苛烈な学歴社会問題に切り込み、笑いあり涙ありの1作となっている。第37回日本アカデミー賞では、優秀外国作品賞に輝いた。

3.『マイネーム・イズ・ハーン』(2010)

◆名優シャー・ルク・カーン主演、魂のロードムービー

“ボリウッドの皇帝”ことシャー・ルク・カーンの名演が光る、感動の人間ドラマ。アスペルガー症候群を抱えるイスラム教徒のインド人男性が、9.11後のアメリカで直面する偏見の嵐。それでも彼は諦めない——ある人に想いを届けるため、すべてを賭けた奇跡の旅が始まる。

4.『マッキー』(2012)

◆史上最小にして最強!ハエが挑む壮絶バトル

『バーフバリ』シリーズや『RRR』など、数々の超大作を手がけてきた名匠S・S・ラージャマウリによる本作は、卑劣なマフィアによって命を奪われ、ハエに生まれ変わった男を描く爆笑必至のアクションコメディ。シャンカール監督作『ロボット』のVFXチームがCGを担当し、“史上最小のヒーロー”の復讐劇を圧倒的な映像で魅せる。

5.『女神は二度微笑む』(2012)

『女神は二度微笑む』写真:COURTESY OF PEN INDIA & BOUNDSCRIPT MOTION PICTURES.
『女神は二度微笑む』写真:COURTESY OF PEN INDIA & BOUNDSCRIPT MOTION PICTURES.

◆批評家絶賛!ネタバレ厳禁の衝撃ミステリー

インドを代表する俳優のひとり、ヴィディヤー・バーラン主演の本作は、失踪した夫の真実を求め、大都市・コルカタへとやってきた妊婦を描いたミステリー。国内で多数の映画賞を受賞し、米映画批評サイト・Rotten Tomatoes(ロッテントマト)では批評家スコア100%という驚異的な高評価を獲得している。

6.『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)

『マダム・イン・ニューヨーク』写真:The Hollywood Reporter
『マダム・イン・ニューヨーク』写真:The Hollywood Reporter

◆言葉の壁を越えて、人生が動き出す

2018年に54歳の若さでこの世を去った名優、シュリデヴィの好演が胸を打つヒューマンドラマ。

無自覚な夫や反抗的な娘を健気に支える日々を送っていた主婦・シャシ(演:シュリデヴィ)が、姪の結婚式のために単身ニューヨークへと旅立ち、英会話学校に通い始める。英語を通じて個性豊かな仲間たちと出会い、シャシは忘れかけていた「本当の自分」を取り戻していく。

7.『PK』(2014)

『PK』写真:Courtesy of UTV Motion Pictures
『PK』写真:Courtesy of UTV Motion Pictures

◆宇宙人がインドに出現!A・カーン主演の痛快コメディ

大ヒット作『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督×アーミル・カーン主演で贈る傑作コメディドラマ。インドに突然やってきた宇宙人・PK(演:アーミル・カーン)が、宗教や伝統に素朴な疑問をぶつけていく姿を描いている。

インド国内では、2014年の公開からわずか12日間で興収約72億円を突破し、当時の歴代国内興収ランキングで1位を獲得した。

8.『バーフバリ 伝説誕生』(2015)

『バーフバリ 伝説誕生』写真:Arkamediaworks
『バーフバリ 伝説誕生』写真:Arkamediaworks

◆古代インドが舞台の超大作スペクタクル

『マガディーラ 勇者転生』のS・S・ラージャマウリ監督が放つ、全世界で大ヒットを記録した一大叙事詩。インドアクション界の大スター、プラバースを主演に迎え、古代インドの神話「マハーバーラタ」を壮大にアレンジし、3世代にわたる愛と復讐を描く。

2017年の完結編『バーフバリ 王の凱旋』は、インド映画史上最高興収を記録し、現在もその王座を守り続けている。

9.『ダンガル きっと、つよくなる』(2016)

『ダンガル きっと、つよくなる』写真:Courtesy of UTV Motion Pictures
『ダンガル きっと、つよくなる』写真:Courtesy of UTV Motion Pictures

◆夢を諦めた父が、娘たちに託した奇跡の挑戦

インドの名優アーミル・カーンが主演兼プロデューサーを務めた、実話に基づく感動のスポーツドラマ。

経済的な壁に阻まれ、国際舞台への夢を断念したレスリングの元国内チャンピオン・マハヴィル(演:アーミル・カーン)。十数年後、新たな夢を抱いたマハヴィルは、2人の娘を世界レベルのレスラーに育て上げていく。男性優位的な社会に立ち向かいながら、夢を追う親子の絆が世界中の心を揺さぶり、インド映画の世界興収歴代1位の座をつかんだ。

10.『ガリーボーイ』(2018)

『ガリーボーイ』写真:Courtesy of Berlin International Film Festival

◆貧困街から世界へ響く、魂のビート

ムンバイのスラム街で暮らす青年が、ヒップホップを武器に人生を変えようとする姿を描いた音楽ドラマ。ムラド/“ガリーボーイ”(演:ランヴィール・シン)は、貧しい環境に負けず、持ち前の才能でラッパーコンテストへの出場をめざす。インド国内・世界で大ヒットを記録し、第92回アカデミー賞では国際長編映画賞インド代表作品された。

11.『RRR』(2022)

『RRR』写真:Courtesy of Variance Films/DVV Entertainment
『RRR』写真:Courtesy of Variance Films/DVV Entertainment

◆日本で1年以上にわたる異例のロングランヒット!

S・S・ラージャマウリ監督のアクション巨編『RRR』は、劇中に登場する超高速ダンスシーンの楽曲「ナートゥ・ナートゥ」が世界中で人気を博し、第95回アカデミー賞でインド映画として初めて歌曲賞を受賞した。

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。さらわれた少女を救うビーム(演:NTR Jr.)と、英国政府の警察となったラーマ(演:ラーム・チャラン)。運命に導かれ親友となる2人だが、やがて残酷な宿命に引き裂かれることになる。

12.『花嫁はどこへ?』(2024)

『花嫁はどこへ?』写真:Jio Studios
『花嫁はどこへ?』写真:Jio Studios

◆偶然が導いた2人の女性の「本当の幸せ」

インドの名優アーミル・カーンが製作を手がけた本作は、前代未聞のかん違いから始まる感動作。結婚式の帰り道、同じ電車に乗った花嫁プール(演:ニターンシー・ゴーエル)とジャヤ(演:プラティバー・ランター)が、そっくりな赤いベールのせいでプールの夫ディーパク(演:スパルシュ・シュリーワースタウ)に取り違えられてしまう。ディーパクは気づかずジャヤを故郷に連れて帰り、プールは見知らぬ駅で迷子に。2人の花嫁は、それぞれ予想外の旅路を歩んでいくが―――。

第97回アカデミー賞国際長編映画賞インド代表作品に選出され、米映画批評サイト・Rotten Tomatoes(ロッテントマト)で批評家スコア100%・観客スコア94%という圧倒的な高評価を獲得している。

13.『私たちが光と想うすべて』(2024)

『私たちが光と想うすべて』(2024)写真:Petit Chaos
『私たちが光と想うすべて』(2024)写真:Petit Chaos

◆カンヌ受賞!女性たちの目に映る大都会の光と影

新鋭パヤル・カパーリヤー監督による本作は、大都会・ムンバイに暮らす女性たちに訪れる転機を繊細な映像美と音楽で綴る珠玉のドラマ。同じ病院で看護師として働く真面目なプラバ(演:カニ・クスルティ)と陽気なアヌ(演:ディヴィヤ・プラバ)は、ルームメイトとして共同生活を送っていた。ある日、病院の食堂で働く年上の女性・パルヴァティ(演:チャヤ・カダム)が家の立ち退きを迫られる。やがて、都会の喧騒のなかでそれぞれ行き場のない思いを抱えたプラバとアヌは、故郷の海辺の村へ帰る決意をしたパルヴァティを見送る旅に出る——。

第77回カンヌ国際映画祭でインド映画初のグランプリに輝いたほか、100以上の映画祭・映画賞にノミネートされるなど、数々の快挙を達成した。

記事/和田 萌

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