『一流シェフのファミリーレストラン』の魅力＆シーズン4の見どころを解説！エミー賞を席巻する大人気ドラマ

第76回エミー賞のコメディ・シリーズ部門で、シーズン2が作品賞、主演男優賞、監督賞含む11部門を受賞した『一流シェフのファミリーレストラン』。その前年にはシーズン1が同部門で最多10冠を達成し、ドラマ界を席巻し続けている。

待望の最新作シーズン4が、6月26日からディズニープラスで配信スタート。早くもシーズン5の制作が発表され、2026年の配信が予定されている。

『一流シェフのファミリーレストラン』（原題：The Bear）と聞くとほのぼのしたストーリーを想像するかもしれないが、血気盛んで愛すべきキャストが次々に登場し、シリアスで嵐のようなドラマが展開する。

世間を熱狂させるその魅力やシーズン4の見どころを紹介していく。

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【本記事は、『一流シェフのファミリーレストラン』シーズン3までのネタバレを含みます】

一流レストランのシェフから、兄が遺したシカゴのサンドウィッチ店へ

ニューヨークの一流レストランのシェフだったカーミー（演：ジェレミー・アレン・ホワイト）は、突然亡くなった兄マイケル（演：ジョン・バーンサル）が遺したサンドウィッチ店「ザ・ビーフ」を継ぐため、シカゴへ帰ってくる。借金まみれ、不衛生なキッチン、自分勝手なスタッフたちを抱え、カーミーは店舗を立て直すため奮闘していく。

シーズン2で、カーミーたちはサンドウィッチ店「ザ・ビーフ」からレストラン「ザ・ベアー」へとリニューアルオープンを計画。資金集め、メニューの考案、一流店での研修など、ぶつかり合いながらも切磋琢磨していく。

シーズン3でついに「ザ・ベアー」がオープンする。星の獲得を目指し奮闘するが、理想を追求し過ぎるカーミーとスタッフで衝突が絶えず、店内はいつも混乱が絶えなかった。

最新作のシーズン4では、資金繰りが悪化し雑誌レビューでは酷評を受け、閉店へのカウントダウンがとうとう始まってしまう。

ファンの心を掴んで離さないジェレミー・アレン・ホワイトの魅力

ニューヨークの一流レストランで新進気鋭のシェフだった主人公カーミーを演じるのは、ジェレミー・アレン・ホワイト。人懐っこさがあるけど気難しくて、守ってあげたくなる愛すべきキャラでファンを虜にしてきた。本作の大ヒットを機に、第76回エミー賞コメディ・シリーズ部門で主演男優賞を受賞し世界的ブレイク。

「スター・ウォーズ」の最新作『マンダロリアン＆グローグー』の出演が決定し、さらにルイ・ヴィトンの新アンバサダーにも起用され、世界から熱視線を浴びている。

そんなジェレミーが演じるカーミーは、自ら命を絶った兄、母との確執や職場のパワハラが原因で、心に傷やトラウマを抱えていた。シェフとして天才的な才能を持ち、でもすぐに自分の殻に閉じこもってしまう。その不器用さをジェレミーは繊細かつ力強く演じている。いつも不安そうで迷子のような眼差しは、思わず手を差し伸べたくなり、気付けば、守りたくなるような不思議な魅力にハマっているはず。

シーズン1から自分の気持ちを上手く言葉にできず、家族や同僚と衝突ばかりしていたカーミー。シーズン4では自分の弱さに気付き、心の傷やトラウマに向き合う強さが芽生えていく。

心を開いて変わろうとしていくカーミーの表情は、優しさに満ち溢れ、シーズン1から彼の生きづらさを目の当たりにしてきたファンは、生まれ変わろうとする勇気に感涙してしまうだろう。

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サプライズが嬉しい豪華なキャストたち

主人公カーミーを演じるジェレミー・アレン・ホワイトをはじめ、スーシェフのシドニー役にアイオウ・エディバリー、カーミーの姉役にアビー・エリオット、カーミーの兄の親友リッチー役にエボン・モス＝バラックらが脇を固める。そしてカーミーの兄マイケル役に『パニッシャー』のジョン・バーンサル、母親役にはジェイミー・リー・カーティスが！

さらにドラマを盛り上げているのが、サプライズで登場する超豪華なゲスト俳優たち。次はどんなスターが登場するのだろうと毎回ワクワクしてしまう。シーズン3までに、アカデミー賞受賞女優のオリヴィア・コールマン、サラ・ポールソン、ジョン・シナ、ジョシュ・ハートネット、ブラッドリー・クーパーらがカメオ出演した。

何の前触れもなく豪華スターが登場するので「似ている人？本人？」と戸惑ってしまうほど。シーズン4でもサプライズが用意されているのでお楽しみに。

カオスでクセになる会話劇もさらにパワーアップ！

本作の魅力の一つは、『一流シェフのファミリーレストラン』というタイトルから、まるで想像できない喜怒哀楽が炸裂する会話劇。

永遠に続く感情のぶつけ合いに最初は動揺してしまう。だがしばらくすると、とことんぶつかり合った後にしか味わえない静寂や慈しみが湧き上がってくる。本音のさらに奥まで見せてくれる会話劇は、観る者までも「ザ・ベアー」のファミリーになった気分を味わせてくれる。

本気でぶつかる相手がいるのは幸せなことだと思えてくるし、家族とは血の繋がりだけではないこと、自分が見つけた居場所を「家（ホーム）」と呼んでいいのだと気付かせてくれるのだ。

なかでも、シーズン4の第7話「ベアーズ」は「これぞまさに『一流シェフのファミリーレストラン』！」と言っても過言ではないエピソード回。カオスな会話劇に、家族を越えた愛、絆、人生、それぞれが抱える心の傷の癒しなど、本作の魅力の全てが凝縮されていて、あまりの贅沢さに圧倒されること間違いなしだ。

◆作品情報◆

『一流シェフのファミリーレストラン』シーズン4
ディズニープラス スターで6月26日(木)より全10話を独占配信中

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