『ザ・ボーイズ』最終章撮影終了、アントニー・スターが語る番組への愛と別れ

Amazon Prime Videoの人気シリーズ『ザ・ボーイズ』シーズン5(最終シーズン)の撮影終了にあたり、アントニー・スターは感情のこもったメッセージを発表した。スターは、Instagramで「少し時間を置き、この番組の終わりを受け止めようとしていた」と明かし、「このすばらしい旅を言葉にするのは自分にとって難しい」と投稿した。
「まさにキャリアのハイライトであった」とスターは述べる。「始まった当初、何が待っているのか全く想像もしていなかった。この巨大な列車は駅を出発すると止まることなく突き進んだ。…まあ、あのコロナ禍の時とストライキの時は別だが。それ以外は止まることなく、テレビの世界に堂々と足跡を残してきた。こんな作品はほかにない。唯一無二の存在だ」
スターはさらにこう続けた。
「この番組が大好きだ。そしてこのキャラクターも、本当に愛している。仕事場に向かうときのあの感覚が、心から恋しくなるだろう。目指す方向はわかっていても、その日の終わりに自分たちがどこにたどり着くのかはわからない……ただ、かならず楽しくて、とてつもなく創造的に満たされる一日になるとわかっていた」
『ザ・ボーイズ』でスターが演じたのは、スーパーヒーロー集団“セブン”の中でも悪名高いヴィラン、ホームランダーである。シーズン1から最終シーズンに至るまで通してホームランダー役を演じたスターは、このキャラクターについても称賛を惜しまなかった。
「この複雑なキャラクターは、自分が想像もしなかった形で限界を探り、押し広げるための余裕と幅を与えてくれた。この経験には、いつまでも感謝し続けるだろう」
投稿の終盤では、シリーズの生みの親であるエリック・クリプキへの感謝を直接述べている。
「そしてもちろん、このひねくれていながらも魅力を持つキャラクターを共に育て上げた相棒、@erickripke1 への大きな感謝を。俺たちは怪物を創り上げたんだ。ホームランダーのことも、あなたのことも恋しくなるだろう。最後のシーズンが公開されるときにまた会おう。でもこのクリエイティブな章はここで終わりだ。寂しくなるよ、兄弟」
クリプキは最近、シーズン5の撮影が7月初旬に終了したことを、自身のInstagramで感情のこもった投稿とともに明かした。そこでは、セブン(通称:スープス)と呼ばれる7人のヒーローが集うおなじみの会議室に立つ自身の写真を添え、こう投稿している。
「最高のキャスト、最高のスタッフ、最高に楽しい物語、そして何より予測不能な“絶妙なタイミング”を手に入れた。キャリアの中でそのうち2つ手にできれば幸運なほうだが、私たちはすべてを手にした」
シーズン5がシリーズ最終章になると発表された後、クリプキは米『ハリウッド・リポーター』に対し、「シーズン5あたりで物語を締めくくりたい」という思いは当初からあったと語っている。それでも本作の成功は、ヒーローコンテンツの一大フランチャイズを生み出した。
『ザ・ボーイズ』は、2023年にスピンオフ作品『ジェン・ブイ』を展開。スーパーヒーローだけが通う大学の若きスープスたちを描き、シーズン2は9月17日にPrime Videoで配信予定だ。さらに同年7月、配信元のPrime Videoは前日譚シリーズ『ヴォート・ライジング(原題)』の製作を発表。ソルジャー・ボーイ(演:ジェンセン・アクレス)と、ストームフロント(演:アヤ・キャッシュ)を中心に描かれる物語になるという。
スターは自身の投稿をこう締めくくった。
「最後に、ファンの皆さんに心から感謝を。あなたたちは命そのものだ。あなたたちがいなければ、この仕事はできなかった。『ザ・ボーイズ』のファンは世界一だ。心から愛している……そして、あなたたちの感性には最大限の敬意を払う。よし、みんな。これが最後の仕上げだ。作ったものを見せるのが待ちきれない。その日まで、ホームランダー、ここでお別れだ。キスハグ」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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