デンゼル・ワシントン、SNS社会に苦言──「世間の支持より神に従う」と語る真意とは

映画『天国と地獄 Highest 2 Lowest』の主演を務めたデンゼル・ワシントンは、インタビューで「世間の支持」について問われ、それらを過剰に重視する傾向に疑問を呈した。
『天国と地獄 Highest 2 Lowest』は、約20年ぶりとなるワシントンとスパイク・リー監督の5作目のコラボレーション作品。現在全米で劇場公開中で、Apple TV+では9月5日から配信される。
同作はA24が黒澤明の名作『天国と地獄』を再解釈したリメイク作品。ワシントンは誘拐事件の標的となる音楽業界の大物を演じている。
ワシントンはリーと共にComplex Newsのインタビューに応じた。「“キャンセル”されることを懸念していますか?」と問われたワシントンは、「キャンセルされるとはどういう意味か?」と聞き返した。インタビュアーが「“世間の支持を失う”という意味です」と答えると、ワシントンは「そんなことを誰が気にするんだ?そもそも、なぜ世間の支持がそんなに重要なのか?」と疑問をあらわにした。
インタビュアーがさらに「今やフォロワー(支持者)は“通貨”です」と答えると、ワシントンは「誰が誰に従うかなど、私には関係ない。導くことと従うことは同時にできない。私は人間には従わず、神に従う。神を信仰しているし、人間にも希望を抱いているが、周囲を見渡すと、いい状態だとは思えないよ」と、自身が重視しているものを語り、反論した。
ワシントンはさらに「サインアップ(登録)しなければキャンセルもされない。サインアップしないことだ。もうやめよう、この話をすると胸が痛い」と付け加えた。
ワシントンは『グローリー』(1989年)で助演男優賞、『トレーニング デイ』(2001年)で主演男優賞と、アカデミー賞を2度受賞している。しかし、2025年8月12日(現地時間)に公開されたJake’s Takesのインタビューで「オスカーにはそれほど興味がない」と発言するなど、他人からの評価を気にしない姿勢を明かしている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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