ガル・ガドット、『白雪姫』不振の理由を語る—「政治問題だけが原因ではない」と釈明

公開成績が振るわなかった『白雪姫』
今年3月に満を持して公開された実写版『白雪姫』。同作はおよそ3億ドル(約4,410億円)を制作に費やしながら、世界全体での興行収入総額が約2億500万ドル(約3,013億円)にとどまり、制作費に見合う成果は得られなかった。
『白雪姫』の敗因のひとつとして、出演者による炎上騒ぎが多発したことが指摘されている。同作で「邪悪な女王」を演じたガル・ガドットもそうした渦中に巻き込まれたひとりだ。イスラエル出身の彼女は2023年のハマスによるテロ攻撃以降、母国への支持を公にしてきた。
そんな彼女は先日、イスラエルのテレビ番組『The A Talks』のインタビューでに対し、『白雪姫』の成績について「有名人や俳優、クリエイターに対して政治的な立場を強要するような空気がある」と述べつつ、同作が「そうしたことに影響されてしまったことは残念」と語っていた。
もっともガドットは映画公開に際し、共演者レイチェル・ゼグラーがパレスチナ寄りの立場を示した際には、その意見を尊重すると発言していた。しかし、彼女のスタンスがパレスチナ問題をめぐってファンを二分する形となってしまったことも否めない。その結果、イスラエルとパレスチナ支持のファン双方が映画のボイコットを呼びかける事態にも発展した。
悪役の“邪悪な女王”を演じたガル・ガドットの胸中とは?
そんなガドットが先日、Instagramのストーリーズにて自身のコメントをふりかえった。そこで彼女は、政治的要因“だけ”が『白雪姫』の不振の理由ではないとし、発言の真意を明かした。
「私は素晴らしいインタビューに招いていただいたことを光栄に思っています。インタビュアーはとても素晴らしく、私の本心を引き出してくれました。時に私たちは感情的になって質問にこたえてしまうものです。映画が公開された際、イスラエルに反対する一部の人々からは私に対して厳しい批判や中傷も寄せられました。そうした人たちは私を俳優でなくイスラエル人としか見ていなかったのです。私のあの発言の背景にはそうした事情がありました。もちろん、(パレスチナ問題を巡る)外野からのプレッシャーだけであの映画が失敗したわけではありません。映画の成功には色々な要素が関わってきますから。成功が確約された作品なんてありません」
いずれにせよ、『白雪姫』の失敗を受けて、ディズニーは今後の戦略の見直しを迫られている。伝えられるところによれば企画されていた『塔の上のラプンツェル』(2010)の実写版映画の先行きも現状では不透明だという。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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