Stray Kidsインタビュー|新アルバム『KARMA』制作秘話とワールドツアー舞台裏を独占公開

K-POPスーパーグループ、Stray Kidsにとってもっとも重要なのは「本物」であることだ。
バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンの8人から成るボーイズグループは、韓国のJYPエンターテインメントに所属している。
過去7年間、バンチャン・チャンビン・ハンの3人によるプロデュースチーム「3RACHA(スリーラチャ)」を中心に、自分たちの音楽を作り続けてきた。
「自分たちで音楽をプロデュースすることによって、グループとしての本物らしさと強みを同時に示すことができる」とチャンビンはソウルからのZoomインタビューで米『ハリウッド・リポーター』に語った。
このインタビューが行われた時点で、彼らは記録的な「dominATE World Tour」の北米公演とヨーロッパ公演の合間にあった。北米公演の興行収入は約7,620万ドル(約112億円※)に達し、BillboardによればK-POPツアー史上、北米公演としては最高の売上と興収を記録した。その後のヨーロッパ公演も同様に成功を収めている。
※円表記は、2025年8月25日の為替レートで換算しています。
Stray Kidsがニューアルバム『KARMA』でカムバックした。
グループによれば、この作品は「良い行いをすれば良いことが返ってくる」という“カルマ”という言葉そのものの意味を伝えることを目指しているという。アルバムのタイトル曲“CEREMONY”は、逆境を乗り越えてたどり着いた勝利の瞬間を称える楽曲であり、Stray Kidsが頂点に立ったことを祝福する、実にキャッチーなナンバーである。
チャンビンによるオープニングのラップには「No one, nobody can stop me(だれにも、絶対に俺を止められない)」という一節があるが、これはまさに現在のStray Kidsの姿を端的に示している。
彼らは世界各地でチャート記録を次々と更新しており、Billboard 200ではデビュー以来6作連続で初登場1位を獲得した史上初のアーティストとなった。新作『KARMA』もまた、その記録をさらに伸ばすことが期待されている。
Stray Kidsが『KARMA』に込めた意味、おたがいの関係性の変化、そしてチャートの頂点に立つことで伴うプレッシャーについて、米『ハリウッド・リポーター』に語った。
──新しいタイトル曲”CEREMONY”について教えてください。
バンチャン:“CEREMONY”は、次のアルバムに収録する楽曲としてメンバー全員で選んだ曲で、これは個人的な意見かもしれないけれど、とてもキャッチーな曲だと思っています。シンプルでありながら、タイトル曲にふさわしいエネルギーを持っています。そうした理由で“CEREMONY”を選んだし、この曲に込めたメッセージやすべてを、多くの人に楽しんでもらえたらうれしいです。
──なぜこのアルバムのメッセージは、いまのStray Kidsにとって完璧だったのでしょうか? それは意図したものですか、それとも自然な流れでそうなったのでしょうか?
バンチャン:もちろんアルバム制作の裏側にはいろいろなことがありました。フルアルバムを出すのは久しぶりだったので、さまざまなジャンルの音楽を盛り込みたいと考えていました。特にタイトル曲“CEREMONY”では、“カルマ”という言葉が何度も登場します。最終的に、良いことをすれば良いことが返ってくる。それを強調したかった。僕たちが常に目標としているのも同じで、良いことをして、良いことが返ってくるようにする、ということなんです。
──アルバムの中で、お気に入りの曲はありますか?
ヒョンジン:僕は“BLEEP”が大好き。この曲はフォーカストラック(リード曲)候補にも挙がっていたくらいで、Stray Kidsらしい雰囲気があって、さらにとてもスケールが大きい。だからすごく気に入っています。
チャンビン:僕は“In My Head”が好き。この曲もタイトル曲候補に挙がっていました。気分を発散したいときに聴ける曲で、落ち着いた雰囲気があります。フックがとてもキャッチーで中毒性があるから、多くのファンが一緒に口ずさめると思います。
──先日アメリカ公演を終え、次はヨーロッパ公演に向かいますね。今回のツアーは非常に大規模なものでした。全米各地のスタジアム公演での経験はいかがでしたか?
フィリックス:ツアーに出るのは久しぶりだったし、スタジアムを回って多くのSTAY(ファン)の姿を目にできたのは、ただ興奮しただけでなく、とても良い経験になりました。今回のツアーでは多くのことを学び、改善できる部分もあれば、良くできたと思える部分もありました。全体的に言えば、このツアーは大成功だったと思います。次のチャンスが来たときには、さらに良いものを届けたいし、もっと多くのサプライズを用意したい。そういう意味でも、とても手応えのあるツアーでした。
──今回のツアーでは生バンドを取り入れていましたね。実際に私も参加しましたが、リスナーにとって非常に面白く楽しい選択であり、体験を大きく高めていたと思います。これはグループ全体の合意によるものだったのですか? それとも自然な流れで決まったのですか?
フィリックス:グループ全員で決めたことです。僕たちはSTAY(ファン)に、僕たちのサウンドをできるだけ自然に、大きく、そして力強く感じてもらいたかったのです。
──ツアー中や、新しいプロジェクトに取り組んでいてそれが生活のすべてのようになってしまうとき、どのようにセルフケアを実践していますか?
アイエン:僕は体力をつけるために運動をしています。メンバー全員も同じようにトレーニングをしたり、健康的な食事を摂ることでエネルギーを得ています。
ヒョンジン:僕は絵を描くのが好きで、ツアーで各都市で美術館を訪れることに喜びを感じているし、そこからインスピレーションを得ることも多い。それが僕の自由時間の過ごし方です。
──自分たちで音楽をプロデュースすることが大切だと感じる理由を教えてください。
チャンビン:僕たちは自分たちで音楽を作り、それをステージで披露します。そうすることで、グループとしての本物らしさや強みを際立たせることができるのです。ファンは練習生時代から今に至るまで、ずっと僕たちの音楽の色を愛してくれています。だからこそ、そのスタイルを貫いてきました。これからの課題は、それをさらに発展させて、新しいものをファンに届けることだと考えています。
──グループとして成長するなかで、ファンとの関係性に変化を感じることはありますか?
スンミン:時間が経つにつれて、ファンとの絆は確かに変化してきたと思います。いつファンになってくれたのか、一人ひとりに聞くことはできないけれど、デビュー当時からずっと応援してくれている人もいれば、ツアーで訪れた新しい都市で初めて出会えた人もいます。ファンの表情を見るだけで、どれほど長く待っていてくれたのか、そしてStray Kidsをどれほど愛してくれているのかが伝わってきます。世界ツアーを通して、常に感謝の気持ちを新たにしています。
──ツアー規模の拡大や音楽チャートでの記録更新が続いていますが、新しいリリースやツアーに取り組む際、それがプレッシャーになることはありますか?
ハン:コンサートの規模が大きくなるにつれて、当然プレッシャーも増していきます。でも、それだけ多くの人がツアーや僕たちの活動を楽しみにしてくれているから、その期待に応えるために努力しています。僕たちは8人だからこそ、その重みを分かち合えるし、1人では乗り越えられないことも達成できます。おたがいに支え合うことで、一緒に乗り越えていけるんです。
──デビュー以来、メンバー同士の関係はどのように変化しましたか?
リノ:僕たちはもともとそれぞれが違うバックグラウンドを持っていたから、最初から完璧に息が合っていたわけではありませんでした。でも8年間一緒に過ごしてきて、おたがいが何を望んでいるのか、何が嫌なのかを、目を見ればわかるようになりました。言葉にしなくても、自然と同じ考えで動けることが多いんです。
──アーティストという立場では、自分がどう見られるかを完全にコントロールすることは難しいですよね。ただ、努力を重ね、自分たちの好きな音楽を作り続けている以上、理想的な見られ方があると思います。Stray Kidsとして、どのように認識されたいですか?
スンミン:Stray Kidsの音楽だとすぐにわかってもらえるようなアーティストとして認識されたいです。楽曲を聴いたときに、“これは彼らの音楽だ”と感じてもらえるくらい、僕たちの音楽は独自性があり特別な色を持っていると思っています。
──このアルバムのリリースを控え、これから先を見据えてグループとしてどんなことを望んでいますか?
ヒョンジン:とにかくこれからも途切れることなくパフォーマンスを続けていきたいです。どんな新しい流行が出てきても、僕たちは自分たちの音楽スタイルを貫きたいし、その中にある楽しさやエネルギーを常に音楽に込めていきたいです。長く続くグループであること、そして、ファンが望むときにはいつでも僕たちが戻ってこられるようにしたいと願っています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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