ドウェイン・ジョンソン主演『スマッシング・マシーン』|ヴェネツィア映画祭で15分間のスタンディングオベーション

ドウェイン・ジョンソン主演作『The Smashing Machine』がヴェネツィア国際映画祭のプレミア上映で大きな話題を呼んだ
ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラント(第82回ヴェネツィア国際映画祭にて)写真:JB Lacroix/FilmMagic
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ヴェネツィアの夜を盛り上げた『Smashing Machine』

10月3日に全米公開されるドウェイン・ジョンソン主演作『スマッシング・マシーン(原題:The Smashing Machine)』が月曜日(現地時間)ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された。会場は熱狂の渦に包まれ、上映後には観客が15分もの間、総立ちで拍手を送った。

同作はUFCやPRIDEで活躍した総合格闘家、マーク・ケアーの半生を描く伝記映画だ。

会場には主演のドウェイン・ジョンソンエミリー・ブラント、監督のベニー・サフディ、ケアー本人も登場。会場は彼らの名前を叫ぶ歓声で包まれた。キャストたちにも感慨深いものがあったようで、上映中に彼らが涙を浮かべる場面もあった。さらに、サプライズで登場したセス・ローゲンも観客に混ざって声援を送り、会場を盛り上げた。

気になる『スマッシング・マシーン』の見どころ

『スマッシング・マシーン』は、格闘技界のスターであったマーク・ケアーが人生のどん底から復活を果たすまでの経緯を描く。特に、最強総合格闘家としての栄光の裏で、鎮痛剤中毒に悩むケアーを再現したジョンソンの迫真の演技は必見だ。

なお、ブラントはケアーの妻ドーン・ステープルズ・ケアーを演じている。『ジャングル・クルーズ』(2021)以来の共演となる二人がみせる相乗効果にも注目だ。

ちなみに、同作では格闘技ファンにはたまらない面々が銀幕デビューを飾っている。例えば元Bellatorチャンピオンの総合格闘家、ライアン・ベイダーはケアーのライバルにして理解者であるマーク・コールマンを演じる。他にもボクシングヘビー級4団体統一王者のオレクサンドル・ウシクや、柔道五輪金メダリストの石井慧も出演している。

サフディは『スマッシング・マシーン』制作にこぎつけた経緯について次のように語った。

「彼(ケアー)が確か2019年ごろ、この映画を作らないかってコンタクトしてくれたんです。かつて彼のドキュメンタリーを観て以来、私はすっかり彼に魅了されていました。実在するなんて信じられなかったくらいに。とにかく、彼という人間を理解したいと感じていました」

また、サフディは、ジョンソンについても意外なエピソードを披露してくれた。

「ドウェインにも不思議なところがあるんです。いつもみんなの前でみせている彼のキャラがあるでしょう。でも、マークについて彼と話すうちに、ドウェインにも全く別の一面があると気付かされたんです」

これまでとはひと味違う役柄に挑戦したジョンソンは、どんな一面を見せるのだろうか。日本での公開が楽しみだ。

※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら

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