直木賞・山本周五郎賞W受賞『木挽町のあだ討ち』源孝志監督、柄本佑主演で映画化

『木挽町のあだ討ち』ティザービジュアルⒸ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
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2023年に直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した、永井紗耶子さんの時代小説『木挽町のあだ討ち』が源孝志監督、俳優の柄本佑主演で映画化される。

芝居小屋「森田座」のすぐそばで美しい若衆・菊之助によるあだ討ちが成し遂げられ、多くの人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎が芝居小屋を訪れ、「あだ討ちのてん末を知りたい」と関わった人々に話を聞き真実を明らかにしていくミステリー。時代考証の確かさと、登場人物たちのリアルな感情描写などが高い評価を受け、今年4月に市川染五郎主演で歌舞伎にもなった話題作だ。

『木挽町のあだ討ち』ティザービジュアルⒸ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
『木挽町のあだ討ち』ティザービジュアルⒸ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会

主人公の総一郎を演じる柄本は、「父(柄本明)が木挽町の生まれで、小説が出た時に『これは読まなければ』と、あまり本を読まない僕が珍しく買って読んでのですが、まさか自分にお話が来るとは思いもしませんでした」と運命的なものを感じたという。撮影は既に終了しており、「原作を読んだことのある方は、どうやって映画にするの?と思われるかもですがご安心を。さすが源監督、脚本を読んで『そうきたかあ』とうなりました。ぜひお楽しみにしていただけたら、これ幸い」と期待感をあおった。

共演は渡辺謙で、あだ討ちの裏で密かに謀略を巡らせる「森田座」の中心人物であり、黒幕の立作者・篠田金治を演じる。原作の大ファンだったそうで、「源さんから出演をオファーされた時、二つ返事でした。脚本はミステリーと群像劇の要素が入り、東映らしい痛快なチャンバラ時代劇になりました」と手応え十分の様子だ。

木挽町のあだ討ち
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NHK・BSの「スローな武士にしてくれ〜京都撮影所ラプソディー〜」(2019年)、「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」(2021年)など時代劇ドラマに定評のある源監督は、

「役者の顔が見えてきたら、脚本は一気か成に書き終えた。まだ完成前だが、原作を読んだ、読まないにかかわらず、最後まで疾走感を感じるエンタテインメントになっていると思う」と自信ありげだ。

原作者の永井さんも、「この作品は、読者の皆さまを江戸の芝居小屋にご案内するような気持ちで書いていました。実際に撮影現場で芝居小屋のセットに入った時、まるでタイムスリップしたような臨場感がありました」と振り返る。そして「監督、スタッフの皆さんのパワーと役者さんたちの熱演によって、新しい角度から表現される『木挽町のあだ討ち』を多くの方に楽しんでいただきたい」と期待を寄せている。

『木挽町のあだ討ち』は、2026年2月27日に全国で公開される。

『木挽町のあだ討ち』ティザービジュアルⒸ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
『木挽町のあだ討ち』ティザービジュアルⒸ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会

記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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