ウディ・アレン、「キャンセル・カルチャー」を批判-「私と仕事をしないのは間違いだ」

英語圏では、不祥事や問題発言をきっかけに著名人がボイコットされることを「キャンセル」と呼ぶ。かつて養女への性加害疑惑が浮上したウディ・アレンも「キャンセル」されたひとりだ。
そんなアレンは今週、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューに応じた。そこで彼は一貫して疑惑を否定しつつ、近年のいわゆる「キャンセル・カルチャー」を「ただただ馬鹿げている」と一蹴した。
アレンは1992年、元妻ミア・ファローから養女のディラン(当時7歳)に性加害を加えたと告発された。アレンは当初から疑惑を否定。2020年刊行の自伝では「ミアの歌がきっかけでディランが思い込みを抱いた」とも主張している。
しかし業界関係者は疑惑を機にアレンと距離を置いた。その流れについてアレンはこう語る。
「ある俳優が『あいつとは仕事をしない』と私を指して言ったとします。その時、彼は『自分は善いことをした』と思うことでしょう。さらに『私は善に貢献した、意志を示したんだ』とも思っているはずです。ですが実際のところ彼は間違いを犯しているのです。いつかそのことを学んで欲しいものですね」
これまで、コリン・ファースやマイケル・ケイン、グレタ・ガーウィグなどがアレンとは今後一切仕事をしないと公言している。さらに、かつてタッグを組んだ俳優たちでも彼と仕事をしたことを後悔する者は多い。しかし、だからと言ってアレンは彼らを恨むことはないそうだ。
「彼らには状況を知ったうえで、もう少し良識ある対応をして欲しかったです。人々がすぐに結論へ飛びつこうとするのにはいるも驚かされますね。というのも、私が彼らの立場だったら詳細をよく検討した上で『これはちょっとおかしいぞ』と思うはずですから」
今も真相は明らかになっていない。議論を呼ぶ「キャンセル・カルチャー」の行方とともに、アレンの発言は波紋を広げそうだ。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら。
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