ガル・ガドット、イスラエル支援ガラで涙のスピーチ――「イスラエルの人質のことを忘れないで」

第82回ゴールデングローブ賞授賞式に出席したガル・ガドット 写真:Amy Sussman/Getty Images
第82回ゴールデングローブ賞授賞式に出席したガル・ガドット 写真:Amy Sussman/Getty Images
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現地時間9月18日(木)、イスラエルのボランティア救急医療サービス組織「ユナイテッド・ハツァラ」のガラがロサンゼルスで開催され、俳優のガル・ガドットが出席した。

ガドットは、2023年10月7日にパレスチナ・ガザ地区との境界付近のノヴァ音楽フェスティバルで起きた虐殺について触れ、1,300人の聴衆に向けて「虐殺事件以来、監禁されているイスラエル人の人質たちを忘れないでほしい」と涙ながらに訴えた。

ガドットは「48人の人質が無事に帰還することは、私たちの切実な祈りであり、共通の使命でなければなりません。その(ユナイテッド・ハツァラの)活動の根底にあるのは、思いやりや命を選ぶこと、そして困った時に互いに寄り添うことです」とスピーチを続けた。

さらに自身がユダヤ人として持ち続けている「優しさ、勇気、責任感」という価値観に触れ、こう語った。「恐怖や憎しみに屈せず、希望と行動、人間性を選び続ける人々の姿に、日々同じ価値観を見出しています。私は常に平和と共存の力を信じてきました。ユナイテッド・ハツァラは、命を救うという神聖な使命のために、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒などあらゆる信仰、文化、生い立ちの人々が結集しています。私はその点に最も感動しています」

ユナイテッド・ハツァラのガラに出席したガル・ガドット 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel
ユナイテッド・ハツァラのガラに出席したガル・ガドット 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel

歌手ユヴァル・ラファエルに「ヒーロー賞」授与

このガラでは、ノヴァ音楽フェスティバルの生存者であり、2025年ユーロビジョン・ソング・コンテストで2位に輝いた歌手ユヴァル・ラファエルに「ヒーロー賞」が授与された。

ガドットはラファエルに対して賛辞を送った。「ユヴァルは悲劇のヒロインとしてではなく、その痛みを使命に変えて行動しました。彼女は今年のコンテストを通じてイスラエルの声を世界中に届けました。恐怖や喪失を経験したすべての人々のために立ち上がり、『立ち直る力は憎しみよりも光り輝く』ということを思い出させてくれました。彼女の歌声は、何百万人もの人々に希望、癒し、そして信じる理由を与えています。分断と反ユダヤ主義、そして苦痛が増大するこの時代に、どんなに暗い夜でも新しい朝は必ず訪れるのだと、彼女の強さが教えてくれたのです」

このガラでは実業家のリック・カルーソとサニー・サスーンが司会を務め、ユナイテッド・ハツァラ代表のエリ・ビア、共同創設者のマーク・ガーソンらが出席した。また、セコイア・キャピタルのショーン・マグワイアに、イスラエル支援への功績を認める「アム・イスラエル賞」が授与された。

サニー・サスーン、リック・カルーソ、ガル・ガドット、ユヴァル・ラファエル、エリ・ビア、マーク・ガーソン 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel
サニー・サスーン、リック・カルーソ、ガル・ガドット、ユヴァル・ラファエル、エリ・ビア、マーク・ガーソン 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel
ガル・ガドットと夫のヤロン・ヴァルサノ、エリ・ビア会長とその家族と共に 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel
ガル・ガドットと夫のヤロン・ヴァルサノ、エリ・ビア会長とその家族と共に 写真:Courtesy of United Hatzalah of Israel

映画関係者はイスラエル映画機関へのボイコットを続々と表明

一方でガザ紛争はさらに激化し、複雑な状況を迎えている。「Film Workers for Palestine」による誓約には、数千人の映画関係者が加わった。この誓約は、「パレスチナ人に対するジェノサイドとアパルトヘイトに加担している」として、イスラエル映画機関へのボイコットを呼びかける内容だ。

俳優のハビエル・バルデムは、現地時間9月14日(日)に米『ハリウッド・リポーター』の取材に応じ、「ジェノサイドを止めるために、私たちはイスラエルに対する商業的・外交的封鎖と制裁を求めます。パレスチナを解放してください」と語り、この誓約への賛同を表明した。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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