【ネタバレあり】裏切りと復讐…『ターミナル・リスト ~闇の狼~』衝撃の結末とは

Prime Videoで配信中のスピンオフシリーズ『ターミナル・リスト ~闇の狼~』は、重厚なスパイ・スリラーとして幕を閉じた。
シーズンフィナーレ解説
物語のクライマックスは、ジェド・ハバフォード(演:ロバート・ウィズダム)が前話で失敗した血まみれの作戦を巡り、追及を受ける場面から始まる。その作戦では、ドイツの滑走路でイランの外交官や兵士が犠牲となる大惨事が発生していたのだ。しかしイラン側が核開発に不可欠な「ベアリング」を持ち帰ることは叶わなかった。主人公ベン・エドワーズ(演:テイラー・キッチュ)と生き残った仲間たちが、ハバフォードの裏切りを突き止めたからである。
CIAは責任を問われたハバフォードを排除しようと動く一方、レイフ・ヘイスティングス(演:トム・ホッパー)は会議で「ハバフォードがイランと通じ、仲間を犠牲にした」と告発する。裏切られたチームの傷口は深く、信頼は完全に崩壊していた。
その頃、エドワーズはドイツの「ダーク・フォレスト」に潜伏し、奪った核ベアリングを守りながらネイビーシールズ時代の盟友ジェームズ・リース(演:クリス・プラット)に連絡を取る。エドワーズが語るのは、戦場で命を懸ける兵士たちを裏切る戦争官僚への失望である。リース宛ての手紙には「戦争は人間の宿命だ。答えがなくとも、役割を果たすしかない。生き抜いた者だけが理解できる」と記されていた。
自爆覚悟の戦い
エドワーズの決意は自殺的である。キッチュ本人も「エドワーズは多くを道連れにする覚悟だった」と語る。劇中では、酒を飲みながら離婚書類にサインする姿も描かれ、死を前に人生を振り返る男の心境が表れている。
そして訪れる壮絶な戦闘シーン。数百人規模のイラン兵に対し、罠や爆薬を駆使して孤軍奮闘するエドワーズ。重傷を負い、ついに力尽きかけたその瞬間、リース率いるネイビーシールズの隊員たちが救援に駆けつけ、敵を一掃する。仲間の手当てを受け、核ベアリングを託したエドワーズは復讐心を燃やし、仲間と共にイスタンブール、テヘラン、そしてバージニアへと向かう。標的は、裏切り者のハバフォードである。
生かされた裏切り者
だが皮肉なことに、ハバフォードは死を免れる。エドワーズは射殺せず、CIA本部の「星の壁(名もなき英雄の壁)」に刻まれることすら許さないという形でハバフォードを生かす。生き恥をさらさせることこそ最大の罰だというのだ。暴力一辺倒だったエドワーズの選択は、人物像の新たな一面を示す重要な転換点である。
終わらない闘い
しかし、エドワーズとヘイスティングスの亀裂は修復不能だ。戦争観と忠誠心をめぐる激しい対立が2人の絆を断ち切ったままである。いまやエドワーズは孤独と闇に飲み込まれ、さらなる復讐と陰謀の世界へ踏み込んでいく運命にある。
『ターミナル・リスト ~闇の狼~』は『ターミナル・リスト』シーズン1と2をつなぐ物語として位置づけられており、今後のシリーズではエドワーズのさらなる孤独と心理的崩壊が描かれるだろう。キッチュは「エドワーズは底へと落ちていく」と語り、戦場に身を置くしか生きられない男の悲劇を強調している。
兵士の忠誠と裏切り、そして孤独な戦いの物語『ターミナル・リスト ~闇の狼~』は、Prime Videoで全話配信中だ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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