アダム・ドライバーが語る、『スター・ウォーズ』幻の続編――ディズニーが却下したベン・ソロの物語とは

『スター・ウォーズ』シリーズでカイロ・レン(ベン・ソロ)を演じた俳優アダム・ドライバーが、ディズニーによって企画が却下された“幻の続編”の存在を明かした。アダム・ドライバーによると、ルーカスフィルムは前向きだったものの、最終的にディズニー上層部の判断で実現にはいたらなかったという。
ソダーバーグ監督とタッグを組んだ『スター・ウォーズ』幻の続編
ドライバーは、AP通信のインタビューで「ずっと『スター・ウォーズ』にもう一度関わりたいと思っていた。2021年ごろからキャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)とも話していて、良い監督と良い脚本があれば、またすぐにでもやるつもりだった。あのキャラクターを演じるのが本当に好きだったからね」と語った。
ドライバーは最終的に、映画監督のスティーヴン・ソダーバーグに企画を持ちかけたという。舞台は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)のその後。ソダーバーグとレベッカ・ブラントが構想を練り、脚本はスコット・Z・バーンズに依頼した。ドライバーいわく「これまで関わった中でも最高にクールな脚本」だったという。
ディズニーは「ベン・ソロが生きているとは思えない」と却下
脚本を読んだルーカスフィルム側も好感触だった。「ルーカスフィルム側はアイデアを気に入ってくれた。なぜその物語を描こうとしているのか、ちゃんと伝わっていた」とドライバーは語る。
しかし続編企画は、ディズニー本社のボブ・アイガーとアラン・バーグマンの判断で却下された。「2人は“ベン・ソロが生きているとは思えない”と言った。それで終わりだった」とドライバーは振り返っている。
ご存じのとおり、アダム・ドライバー演じるカイロ・レン(ベン・ソロ)はシリーズ最終章で贖罪を果たし、命を落としている。ドライバーは続編について「本当にクールなアイデアだったけど、もう存在しない。だからいま、ようやく話せる」と語った。
ソダーバーグもAP通信に声明を寄せ「頭の中で映画を作るのは楽しかった。ファンが実際に観られないのが残念だ」とコメントしている。なお、米『ハリウッド・リポーター』(THR)の問い合わせに対し、ルーカスフィルムはコメントを控えた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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