第38回東京国際映画祭で『恋愛裁判』日本初披露、主演・齊藤京子が劇中のアイドルグループ再結成を熱望

(左から)深田晃司監督、桜ひなの、小川未祐、齊藤京子、仲村悠菜、今村美月
(左から)深田晃司監督、桜ひなの、小川未祐、齊藤京子、仲村悠菜、今村美月 写真:The Hollywood Reporter Japan
スポンサーリンク

深田晃司監督の最新作『恋愛裁判』が28日、第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門でジャパンプレミアとして公式上映された。

恋愛禁止のルールを破ったアイドルが、所属事務所から契約違反で訴えられる法廷劇。深田監督が2015年に「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を読み、「こういうことが起こるのかと凄くビックリして、その時のアイドルはどういう気持ちだったのかを膨らませれば、普遍的な物語ができると思った」と、自らオリジナル脚本を執筆し10年をかけて完成させた。

齊藤京子
齊藤京子 写真:The Hollywood Reporter Japan

アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターを務める山岡真衣役で、俳優の齊藤京子が主演。自身も昨年4月に日向坂46を卒業しており、「脚本を読んで、シンプルに物語が面白くて出たいと思った。真衣のアイドルに対しての思い、グループに対しての思いやりなど持っているものに共感でき、演じたいと強く思った」と振り返った。

この日は、仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなのと劇中のグループのメンバーが勢ぞろい。齊藤は、「私、ハッピー☆ファンファーレというグループが大好きで、クランクアップの時に号泣してしまった。またどこかで結成できたらいいな」と熱望した。

深田晃司監督
深田晃司監督 写真:The Hollywood Reporter Japan

さらに、「何度か見ましたが、人生を考えさせられるドキュメンタリーを見ている感覚になった」と強調。「ただ、アイドルのパートは私たちの仲の良さが反映されているので、気負わずほほえましく見ていただけたら」とアピールした。

5月のカンヌ映画祭でのワールドプレミアをはじめ世界10以上の映画祭で上映されての日本初披露。深田監督は、2010年の東京国際映画祭で『歓待』がある視点部門の作品賞を受賞しており「キャリアが広がるきっかけとなった映画祭で、最新作を上映できることをうれしく思う」と感慨深げ。そして、「俳優やアイドルが入り乱れたオーディションで、この5人と出会えたからこそ完成できた」と、キャスト陣に感謝した。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿