レディー・ガガ、『アリー/スター誕生』撮影中に躁うつ病治療薬を服用していた!「妹が『もう姉に見えない』と言った」多忙からの精神崩壊を回想
人気歌手のレディー・ガガが、主演映画『アリー/スター誕生』(2018)の撮影期間中にリチウムを服用していたこと、さらにその後の精神崩壊(サイコティック・ブレイク)を経験していたことを明かした。
ローリングストーン誌の最新号のインタビューでレディー・ガガは、同作の撮影中、躁(そう)状態の発作を治療・予防するためにリチウムを使用していたと語った。撮影終了後にスタートした『ジョアン』ワールドツアーの最中、彼女は自身が精神崩壊と呼ぶ状態に陥ったという。
医療現場ではリチウムは主に双極性障害(躁うつ病)の治療薬として長年使用されてきている。ガガは、映画撮影、アルバム制作、ツアー、スーパーボウルのハーフタイムショー出演など超過密スケジュールで精神的負担が大きく、メンタルヘルスの治療の一環としてリチウムを処方されていたようだ。
ガガは、「ある日、妹が『もう姉に見えない』と言ったんです」と振り返ると「その日、ツアーをキャンセルしました。精神科医療を受けるため病院にも行きました。休まなければいけなかった。何もできなかったのです…完全に崩れてしまったんです。本当に恐ろしかった。よくなれる気がしない時期もありました。今こうして生きていられることを、本当に幸運だと感じています。大げさに聞こえるかもしれないけれど、物事がどうなるかは誰でも知っていますから」と、その深刻さを語った。
当時のガガは多忙を極めていた。ブラッドリー・クーパーと共演した『アリー/スター誕生』は、ガガに2つのアカデミー賞ノミネートをもたらし、同時期にスーパーボウルのハーフタイムショーでヘッドライナーを務め、アルバム『ジョアン』もリリース。さらに2019年2月の第91回アカデミー賞まで続く大規模なプロモーションツアーでは、「シャロウ ~『アリー/ スター誕生』 愛のうた」で歌曲賞を受賞した。
そんな時期を乗り越えた今、ガガは婚約者マイケル・ポランスキーの愛に支えられ、「健康で、ひとつに統合された自分」を取り戻したと語る。「本当の自分を大切にしてくれる人に愛されることで、すごく大きな変化がありました」と、ポランスキーについて述べた。
その後、ガガは『ジョーカー:フォリア・ア・ドゥ』(2024)でホアキン・フェニックスと共演。アカデミー賞受賞作『ジョーカー』の続編だったが、同作は全米オープニング興行収入3,780万ドル(約58億円)と予想を大幅に下回り、観客からはアメコミ映画史上初の“D”というCinemaScore評価を受けるなどきびしい結果となった。
作品への否定的な反応について、ガガはこう語っている。「平然としていたわけじゃないです。正直に言うと、最初に反応が出始めた時、思わず笑ってしまったんです。あまりにも話が暴走していったから。でも、なかなか収まらない時期はちょっとつらかった。自分の多くを注ぎ込んだ作品でしたから」「『ジョーカー:フォリア・ア・ドゥ』にはとてもネガティブな声がありました。当時の私はアーティストとして反抗心が強かったんだと思います」と続けた。
ガガはその経験を、ニューアルバム『メイヘム』のリードシングルである「Disease」のミュージックビデオ制作にぶつけたという。「そのエネルギーを全部あのビデオに注ぎ込みました。あの時の自分は、『私が誰なのか、どんな戦いをしているのか見せてあげる』という気持ちでした」
2026年の第68回グラミー賞でガガは、7部門にノミネートされ、今年度2番目に多くの候補入りを果たしている。『メイヘム』は年間最優秀アルバム部門にも選出され、シングル「Abracadabra」も年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞へのノミネートを果たしている。
【動画】Lady Gaga – Abracadabra (Official Music Video)
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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