『ズートピア2』の勢いが止まらない!世界興収で歴代記録を続々更新中
2025年の秋は映画館にとって厳しいシーズンとなったが、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの『ズートピア2』とユニバーサルの『ウィキッド 永遠の約束』は、感謝祭興行においてまさに“求められていたごちそう”を用意してくれたようだ。
記録的なオープニングでスタートダッシュ
『ズートピア2』は現地時間11月26日(水)に3,950万ドル(約61億7,200万円※)という記録的なオープニングを叩き出し、11月25日(火)夜の先行上映でも1,020万ドル(約15億9,400万円※)という好成績を挙げた。これにより、5日間のホリデー興行は予想を上回る1億4,000万ドル(約218億9,600万円※)超えが視野に入っている(競合スタジオはさらに上振れする可能性も見込んでいる)。長い空白期間を経て、ようやく家族連れが劇場で楽しめる作品が戻ってきたというわけだ。
オープニング初日の記録としては、感謝祭前の水曜日に公開された作品として歴代2位の好スタートとなった。さらに、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品としても、『モアナと伝説の海2』(5,790万ドル=約90億4,500万円※)、『アナと雪の女王2』(4,220万ドル=約65億9,100万円※)に次ぐ歴代3位という華々しい滑り出しである。同スタジオは長年ホリデーシーズンの興行を牽引してきたが、今年もその強さは揺るぎない。
『ズートピア2』は批評家と観客の双方から高く評価されており、レビューは軒並み好意的だ。CinemaScoreはA評価、Rotten Tomatoesの観客スコアも95%と、仕上がりの良さを裏付ける数字が並んでいる。
海外興行とグローバルでの快進撃
海外の興行状況も同じく好調で、現地時間11月26日(水)終了時点の海外累計は4,160万ドル(約64億9,900万円※)、世界全体では8,110万ドル(約126.7億円※)に達した。なかでも最大のトピックは中国である。家族向け作品である本作は現地で3,400万ドル(約53.1億円※)という驚異的な初日興行を記録し、アニメ作品としては史上最高のオープニングを達成した。さらに、2021年5月以来、ハリウッド映画としても最大の初日成績となったのである。

今年公開されたアニメ作品のなかでは、フランス、ドイツ、イタリアなど主要マーケットでトップの初日成績を記録した。多くの海外市場では祝日でもない平日に公開されたことを考えると、これはかなりの快挙である。さらに、韓国でも目覚ましい興行を見せている。
「最強のバディ・コップ映画」と評される続編
「ドナルド・トランプは休眠状態の『ラッシュアワー』シリーズを復活させようとしているが、その必要はない。なぜなら、最強のバディ・コップ映画が『ズートピア2』という形で到来したからだ。2016年のアカデミー賞受賞作の続編である本作は、長い待ち時間に十分応えるどころか、魅惑的なビジュアル、練り込まれたユーモア、そして真の感情が込められたドラマによって、まさに完璧な一作に仕上がっている」――米『ハリウッド・リポーター』の批評家フランク・シェックは、レビューでこう絶賛している。

ジュディ&ニックの再タッグと新キャラクター
物語では、前作に続き、前向きで行動力あふれる若いウサギのジュディ・ホップス(声:ジニファー・グッドウィン)と、ずる賢いがどこか憎めないキツネのニック・ワイルド(声:ジェイソン・ベイトマン)が再びタッグを組むことになる。彼らは、威圧感たっぷりのケープバッファロー、ボゴ署長(声:イドリス・エルバ)が率いる警察署で新たなコンビとして働くことになったのだ。しかし、前作の成功にもかかわらず、今回の任務は順風満帆とはいかない。ふたりに与えられたのは、外部から紛れ込んだ“侵入者”のヘビを追跡するという厄介な仕事である(この新キャラクターはキー・ホイ・クァンが声を務めている)。
『ウィキッド 永遠の約束』も力強い滑り出し
一方、『ウィキッド 永遠の約束』は公開からわずか1週間で、感謝祭当日に北米興行収入で2億ドルの大台に到達しようとしている。ブロードウェイの大ヒット作を映画化する野心的なプロジェクトの第2章を手掛けたのは、前作に続いてジョン・M・チュウ監督である。作品は現地時間11月26日(水)だけで1,720万ドル(約26億8,700万円※)を記録し、北米累計は1億9,460万ドル(約304億円※)に到達した(感謝祭当日はさらに約1,300万ドル=約20.3億円※の追加売上が見込まれている)。

『ウィキッド 永遠の約束』は、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデがオズの魔女たちを演じる作品であり、先週の世界興行のデビュー週末で数々の記録を打ち立てた。とりわけ、前作『ウィキッド ふたりの魔女』を上回り、ブロードウェイ・ミュージカル原作映画として史上最高のオープニングを樹立したほか、ミュージカル映画全体の歴代トップクラスに並ぶスタートを切った点は特筆すべきである。
感謝祭興行レースの行方
『ウィキッド 永遠の約束』は感謝祭の興行レースで『ズートピア2』に続く2位となる見込みで、5日間の興行収入は9,300万ドル(約145.3億円※)前後と予測されている。これにより、現地時間11月30日(日)終了時点で北米累計興収は2億6,850万ドル(約419.7億円※)を突破する見通しである。なお、週末の興行が進むにつれて、これらの見積もりは変動する可能性が高い。
※2025年11月28日時点の為替レートで換算
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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