『ハンドメイズ・テイル』続編『ザ・テスタメンツ』が2026年4月配信へ|新キャスト情報も発表
Huluは、エミー賞受賞ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017〜)の続編となるシリーズ『ザ・テスタメンツ(原題:The Testaments)』を2026年4月に公開すると発表した。また、エリザベス・モス演じるジューンの娘役をチェイス・インフィニティが演じることも明らかになった。

『ザ・テスタメンツ』がギレアデへ帰還
Huluが制作する待望の続編シリーズの公開は、現地時間2025年12月6日(土)ブラジルのサンパウロで開催されたCCXP(ブラジルコミコン)で発表された。本作はマーガレット・アトウッドの2019年ブッカー賞受賞作を原作としており、2026年4月にHuluとDisney+で配信される※。
※日本での配信日は未定
新旧キャストが集結
公開されたビジュアルには、リディアおばさん(演:アン・ダウド)をはじめ、主要キャラクターの最新ショットが並ぶ。
●出演キャスト
- ルーシー・ハリデイ(アグネス/ハンナ)
- チェイス・インフィニティ(ジューンの娘)
- ローワン・ブランチャード(名家に育つ少女シュナミット)
- イゾルデ・アーディーズ(成長に戸惑う少女フルダ)
- シェキナ・ムプルワナ(競争心の強いイェホシェバ)
- ビルヴァ・パンディヤ(結婚シーズンに苦悩するミリアム)
ほか
モスの出演は現時点で未発表だが、制作陣は「彼女の物語は続いている」と示唆している。

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『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』原作小説
新世代の女性たちを描く成長物語
『ザ・テスタメンツ(The Testaments)』の舞台は、ディストピア的な神権国家ギレアデ。『侍女の物語』から数年後を描き、ギレアデで育った新世代の少女たちが待ち受ける暗い未来と向き合う成長物語である。彼女たちはギレアデで生まれ育ったため、この世界しか知らない。誰もこの生活に染まる前の外の世界を、はっきりとは覚えていない。結婚を強いられ、奴隷のような暮らしを送る未来に直面した彼女たちは、自由と本来あるべき人生を取り戻す。そのために新たな仲間と古くからの味方を探し求めざるを得なくなる。
制作陣
『ザ・テスタメンツ(原題:The Testaments)』はMGMテレビジョンが制作。
製作総指揮にはウォーレン・リトルフィールド、エリザベス・モス、ブルース・ミラーらが参加。第1〜3話はマイク・バーカーが監督する。
さらに、メーブル・リー、エイミー・サイメッツら実力派クリエイターがシリーズを支える。

リディアおばさんとジューンの娘を中心に描く
『ザ・テスタメンツ(原題:The Testaments)』は、ギレアデで妻になるための訓練を受ける少女たちを中心に描かれる。その中には、『侍女の物語』の冒頭でジューンの腕から引き離され、ギレアデに連れ去られた娘ハンナ(アグネスと改名)もいる。原作者のアトウッドとミラーは、米『ハリウッド・リポーター』誌を通じて、アトウッドの続編小説が、ドラマの結末を違う方向に導いた経緯を語っている。
本作の物語が始まる時点では、ハンナはまだギレアデにいる。そのため、前作ではジューンが長女と再会する結末には至らなかった。
しかしアトウッドはシリーズの中盤、ミラーに“殺さないでほしいキャラクター”のリストを伝えていた。そこにはジューン、二人の娘(末娘ニコルはシリーズ終盤ではホリーと呼ばれる)、そしてリディアおばさんを生かしておくよう書かれていたという。結果、リディアおばさんは続編をつなぐ重要な人物となった。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017〜)シーズン6の共同ショーランナー、エリック・タックマンとヤーリン・チャンは、ハンナの物語を見据えながらジューンの物語に幕を下ろした。
シリーズ最終話で、ジューンはギレアデに戻る決意を固め、ハンナを取り戻す戦いを決してあきらめないと誓う。そして娘ホリーを母親(演:チェリー・ジョーンズ)に託して旅立つ。モスが画面に登場するかは明かされていない。一方でミラーは、視聴者にその希望を持ち続けてほしかったようだ。

ジューンは「任務遂行中」
さらにアトウッドとミラーは、米『ハリウッド・リポーター』に以下のように語った。
「ジューンは今も娘ハンナを救うための活動を続けている。彼女の姿は直接見えなくとも、ルーク(演:O・T・ファグベンル)やモイラ(演:サミラ・ワイリー)と共に物語に大きな影響を与えている」
さらにアトウッドは「地下抵抗運動の戦士なら、地下に潜んでいて当然だろう。それこそが肝心なこと。居場所を誰にも知られてはいけない。知られれば命取りだから。ジューンは常にそこにいるが、表には出てこない。そして小説のクライマックスで姿を現すんです」
ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017〜)は、ボストンでの勝利というシーンで幕を閉じた。続編『ザ・テスタメンツ(原題:The Testaments)』は、原作小説『侍女の物語』の終わりから数年後を描く設定だが、ドラマ版は原作小説のタイムラインをはるかに超えて続いたため、ドラマと続編の時間的な間隔は短くなっている。

『侍女の物語』の4年後を描く
またリトルフィールドは以前「我々の世界における『ザ・テスタメンツ(原題:The Testaments)』は、シリーズの終結から4年後だ」と明かしている。
さらに「リディアおばさんは、少女たちをギレアデの女性として育て上げるための学校を運営している。興味深いのは、この若い女性たちがギレアデ以外の世界を一度も知らずに育ったという点だ。これは、外の世界を知っていたジューンの視点を軸に描かれてきた『侍女の物語』とは大きく異なる。彼女たちは10代であり、強い反抗心も抱いている。何に対しても自分の態度を示すんだ」と話している。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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