ニコラス・ホルトが語る子役時代の不安と飛躍 ── 『スーパーマン』レックス役の舞台裏
ニコラス・ホルトが、サウジアラビア・ジェッダで開催されたレッド・シー国際映画祭のトークイベントに登壇し、子役時代の葛藤から英ドラマ『スキンズ』(2007〜2013年放送)での青春、ジョージ・ミラーやジェームズ・ガンとの仕事、そして現在のキャリア観までを率直に語った。
ホルトは11歳で出演した映画『アバウト・ア・ボーイ』(2002年)の成功後、「子役は大人になると仕事がなくなる」と周囲に言われ続け、不安を抱えていたと明かす。とはいえ両親が彼を一般の学校に通わせ、生活を普通に保ってくれたことで、「プレッシャーに潰されずに済んだ」と振り返った。
その後、『スキンズ』では、のちに大物となる俳優たちと共に10代を過ごした。ホルトは当時を「誰も成功するとは思っていなかった。ただ楽しくて、仲間は今でも一生の友人」と語り、特に自身が演じたトニー役を「問題児だったけれど刺激的」と懐かしんだ。
ハリウッド進出のきっかけは、トム・フォード監督の映画『シングルマン』(2009年)。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)の出演が遅れたことで、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)のビースト役につながったという。「翌日にオーストラリアでスクリーンテストを受けて、すべてが決まった」と当時の混乱と興奮を語った。
ジョージ・ミラーとの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は「人生で最も奇妙で特別な体験」であったという。実際のエンジン音が響く砂漠での撮影ではセリフが聞こえないほどで、ミラー監督の物語への揺るぎないビジョンに改めて敬意を示した。

最新作であるジェームズ・ガン版『スーパーマン』では、当初スーパーマン役のオーディションを受けていたが、脚本を読んだ瞬間に「自分がやるべきなのはレックス・ルーサーだ」と確信したという。ガン監督との制作過程は「信頼し合いながらキャラクターを一緒に掘り下げていく作業で、とても刺激的だった」と語り、コミックやクリストファー・リーヴ作品など徹底したリサーチを行ったことも明かした。
将来の夢を問われたホルトは、ショーン・ベイカーやクエンティン・タランティーノ、クリストファー・ノーランらと仕事をしたいと回答。ただし当面は監督業を志しておらず、「監督は本当に大変な仕事。今は俳優として全力を尽くしたい」と述べた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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