F1ハンガリーGP予選:ルクレールが雨上がりの接戦制しポール獲得
2025年F1第14戦ハンガリーGPの公式予選が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが終盤のアタックでポールポジションを獲得した。雨上がりで路面状況が変化する難しいコンディションの中、マクラーレン勢を僅差で抑え込んだ。
Q3最終アタックでルクレールは1分15秒372を記録。オスカー・ピアストリ、ランド・ノリスのマクラーレン勢を千分の差で上回った。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は4番手につけ、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが5番手、6番手と続いた。

キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは7番手と健闘し、最終ラップではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を上回るタイムを記録。レーシングブルズはリアム・ローソンが9番手、アイザック・ハジャーが10番手と揃ってQ3進出を果たした。
一方、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はQ2敗退で12番手。キミ・アントネッリ(メルセデス)は11番手相当のタイムを記録したが、トラックリミット違反で抹消され15番手スタートとなった。角田裕毅(レーシングブルズ)はQ1敗退で16番手に終わっている。
角田、再びQ1敗退 わずか0.02秒届かず
ハンガリーGP、土曜日に行われた予選は再び角田裕毅にとって馴染みのある苛立ちをもたらした。彼はごくわずかな差でQ2進出を逃したのだ。P16でフィニッシュし、進出までわずか0.02秒差という僅差での結果だった。アルピーヌのフランコ・コラピントに敗れ、レーシングブルズのリアム・ローソンも0.05秒差で角田を上回った。セッションで両レッドブルドライバー、角田とマックス・フェルスタッペンは、クリーンなトラックを求めてQ1の両方のプッシュラップで早めに出ることを選択した。

しかしその戦略は効果を発揮しなかった。コラピントやローソンのように最後まで待ったドライバーたちが、改善するトラックコンディションの恩恵を受けることとなった。
結局、フェルスタッペンはQ1を角田を0.2秒を切る差で上回ったタイムで上回り、11番手で終えた。彼は最終的にQ3に進出したが、グリップの不足により、8番手が彼が出せる最高の結果となった。明らかにペースが不足していたレッドブルにとって、もう一つの期待外れの結果となった。

グリッドの前方では、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得し、これまでの全セッションで1-2フィニッシュを遂げたマクラーレンが予選を支配すると予想していた多くの人を驚かせた。日曜日のレースでルクレールは今回好調なピアストリとノリスの前からスタートする。
2025年F1ハンガリーGP 予選 結果・ラップタイム
1.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分15秒372
2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分15秒398
3.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分15秒413
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分15秒425
5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分15秒481
6.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分15498
7.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分15秒725
8.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分15秒728
9.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分15秒821
10.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分15秒915
11.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
12.オリバー・ベアマン(ハース)
13.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
14.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
15.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
16.角田裕毅(レッドブル)
17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
18.エステバン・オコン(ハース)
19.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
20.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
【関連記事】
- 角田、フラストレーションを語る「自分のコントロール外だった」
- 【ハンガリーGP】予選結果― ルクレールがポール、角田は16番手
- 【ハンガリーGP】金曜日レポート―レッドブルの抱える問題とは
- 【ハンガリーGP金曜日】角田のコメント「バランスよりグリップが問題」
