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米司会者ジミー・キンメル、ロブ・ライナー監督をめぐるトランプ大統領の投稿を猛批判「病的で無責任な男」

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(左から)米司会者ジミー・キンメル、ドナルド・トランプ大統領 写真:Frank Micelotta/Disney via Getty Images; Win McNamee/Getty Images
(左から)米司会者ジミー・キンメル、ドナルド・トランプ大統領 写真:Frank Micelotta/Disney via Getty Images; Win McNamee/Getty Images
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米人気司会者ジミー・キンメルが、ロブ・ライナー監督の死をめぐるドナルド・トランプ大統領のSNS投稿を「憎悪に満ち、卑劣だ」と強く非難した。キンメルは自身の冠番組『ジミー・キンメル・ライブ!』で、トランプ大統領を「病的で無責任な男」と断じ、観客から大きな拍手を浴びた。

▼相次ぐ悲劇の中で語られた怒り

米司会者ジミー・キンメルのモノローグ、現地時間12月15日放送の『ジミー・キンメル・ライブ!』より

ジミー・キンメルは現地時間15日夜の放送冒頭、週末に発生したブラウン大学での銃撃事件や、オーストラリア・ボンダイビーチでの銃撃事件に触れ、社会全体を覆う暗い空気を指摘。その流れで、現地時間14日に亡くなった映画監督ロブ・ライナーと妻ミシェル・ライナーの死について言及した。

夫妻の息子ニック・ライナーは、両親を殺害した疑いで逮捕され、保釈なしで拘束されている。ロサンゼルス市警は、32歳の息子ニック容疑者が事件の「責任を負っている」と発表している。

▼「今必要なのは思いやりとリーダーシップ」

ジミー・キンメルは番組のモノローグの中で、現在の社会状況について次のように語った。「正直に言って、こういう週末があると、もう二度と物事が良く感じられる日は来ないんじゃないかと思ってしまう」

そのうえで、銃規制やメンタルヘルス対策に加え、「思いやりとリーダーシップ」が不可欠だと強調。しかし、トランプ大統領からはそれが示されなかったと批判し、「代わりに出てきたのは、意味不明なことをしゃべり続ける姿だった」と皮肉った。

▼問題視されたトランプのSNS投稿

(左から)ロブ・ライナー監督、息子のニック・ライナー容疑者 写真:Rommel Demano/Getty Images
(左から)ロブ・ライナー監督、息子のニック・ライナー容疑者 写真:Rommel Demano/Getty Images

ジミー・キンメルが問題視したのは、トランプ大統領が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した内容だ。トランプ大統領は、ロブ・ライナー夫妻の死を「非常に悲しい出来事」としながらも、ライナー監督について「トランプ錯乱症候群(TDS)」という言葉を用い、監督自身の“怒り”が死因であるかのように示唆した。

さらにトランプ大統領は、ロブ・ライナー監督が自身に執着し、ロシア疑惑を広めた人物だと非難し、「この国にとって非常に悪い存在だった」とまで述べている。

▼「憎悪に満ち、卑劣極まりない」

これに対しキンメルは、「実際に何が起きたのかもわからないまま、殺害された人物を侮辱する。子どもを残して亡くなった人に対してだ」と怒りをあらわにし、「憎悪に満ち、卑劣極まりない」と断じた。

キンメル自身は、トランプ大統領の発言を「最初はフェイクニュースだと思った」という。しかし実際の投稿だと知り、「さすがにやりすぎだと思ったが、彼にとって“やりすぎ”は存在しない」と語った。

▼「もし彼に投票したなら、考え直してもいい」

ロブ・ライナー監督と妻ミシェル・シンガー
ロブ・ライナー監督と妻ミシェル・シンガー・ライナー 写真:BARRY KING/FILMMAGIC

番組終盤、ジミー・キンメルはホワイトハウスでの記者会見映像を紹介。そこでもトランプ大統領は発言を撤回せず、ロブ・ライナー監督を「錯乱した人物」と表現していた。

これを受け、キンメルは観客に向かってこう呼びかけた。「この腐りきった脳みそが、いま私たちの人生を支配している。もし彼に投票したなら、考え直してもいい。それで全然いい」

さらに、キンメルは個人的にロブ・ライナー監督と交流があったことに触れ、「彼(ロブ・ライナー)ならきっと、こうした卑劣な言葉を指摘し続けることを望むはずだ」と語り、「目を覚ます人が増えるまで、何度でも言い続ける」と締めくくった。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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