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『バルダーズ・ゲート3』実写化は実現する?ハリウッドで注目の未始動ゲームIP4選

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『バルダーズ・ゲート3』実写化はどこへ──ハリウッドで眠る4大ゲームIP
『バルダーズ・ゲート3』 写真:Larian Studios
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近年、対戦格闘ゲームの金字塔『ストリートファイター』(2026)や『マインクラフト/ザ・ムービー』(2025)が実写化されるなど、人気ゲームの映画化が増えているハリウッド界では、そのような状況のなかで、次なるゲーム実写化の候補として名前が挙がる『ホロウナイト:シルクソング(原題:Hollow Knight: Silksong)』のシリーズ展開や『黒神話:悟空』の実写化は、果たして実現するのだろうか?

もしかすると、次なる『ラスト・オブ・アス(原題:THE LAST OF US)』(2023)級の成功作は、すでに私たちの目の前に存在しているのかもしれない。

英市場調査会社のアンペア・アナリシスによれば、ハリウッドにおけるビデオゲーム原作作品の映画化は2019年以降、年平均30%のペースで増加しているという。

しかし、優れた原作のすべてが既に映画化されているわけではない。

同会社のアナリストチームは、米『ハリウッド・リポーター』誌に提供した最新調査報告書のなかで、「映像・シリーズ展開に発展する可能性を秘めた4つのゲームIPが未だに始動せずに残っており、次なるヒット作を模索するスタジオにとって新たなチャンスとなっている」と記している。

『バルダーズ・ゲート3』 実写化は実現するのか。
ペドロ・パスカル、『THE LAST OF US』シーズン2 より
ペドロ・パスカル、『THE LAST OF US』シーズン2 より 写真: HBO

ビデオゲームの実写化へ大きく舵を切るハリウッド

2019年から2025年にかけては、272本のビデオゲーム原作作品が映画・テレビ向けに製作決定された。

また、以下のグラフを見ると2024年は新たに制作が決まった作品数が62本にのぼり、特に際立った年となった。

これまではアニメ化が主流だったが、アンペア社は「『ラスト・オブ・アス(原題:THE LAST OF US)』(2023)や『マインクラフト/ザ・ムービー』(2025)といった注目度の高い作品の成功を受け、市場は明らかに実写作品へと移りつつある」と分析している。

2025年には、制作決定した映像化作品の69%が実写化作品となっており、これは2024年の割合の2倍以上に相当する数値だ。

さらに、過去半年間だけでも18本の新たなビデオゲーム実写化作品が製作決定しており、そのうち78%が実写化作品である。

各年のゲームの実写映画化された作品の数 引用:Ampere Analytics

すでに大手スタジオが確保する看板ゲームシリーズ

確かに人気ゲームの実写化作品は増えているが、その多くが大規模な制作体制で進められているのも事実だ。

アンペア社の分類によれば、ワーナー・ブラザースパラマウントNetflixAmazonの大手制作会社の各社は、少なくとも既に10の看板ゲームシリーズの権利を確保しているという。

また、全世界で9億5,800万ドル(約1500億円)の興行収入を叩き出した『マインクラフト/ザ・ムービー』(2025)の成功を考えれば、ワーナー・ブラザースとパラマウントは劇場公開重視する傾向にある。

一方、Amazonやディズニープラス、Netflixは、物語に長く没入できるストリーミングシリーズの強みを活かした作品になると分析されている。

『バルダーズ・ゲート3』 実写化は実現するのか。 
ジャック・ブラック、映画『マインクラフト/ザ・ムービー』より
ジャック・ブラック、映画『マインクラフト/ザ・ムービー』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection

ゲームの実写化を成功させるための「8つの鍵」

アンペア社は、ゲームの実写化作品で成功するための8つのポイントを次のように考えている。

  • 明確な物語性
  • 映像化スタイル(実写/アニメーション)
  • 対象となる視聴者層
  • シリーズ第1作が発売(公開)された年
  • シリーズとしての知名度や人気
  • タイトルの人気度
  • タイトルの新しさ
  • ESRB年齢区分(対象年齢の目安)

アンペア社のリサーチマネージャー兼ゲーム分野専門家のロナルド・サンタクルス氏が、米『ハリウッド・リポーター』誌に語ったところによれば、「年齢制限が比較的緩やかな区分のほうが望ましい」とした。

「制限の厳しいM(17歳以上対象)の年齢区分は、テレビシリーズの継続制作率の低下と関連していることが明らかになっています。年齢区分は、物語を大きく変えずに、どれだけ多くの人に届けられるかを左右する指標です。制限の少ない区分であれば、原作の世界観を保ったまま、より幅広い視聴者層にアプローチすることができます」と説明している。

次に実写化が注目される4大ゲームIPとは?

これらの8つの特性を踏まえ、アンペア社が特定した4つの対象タイトルは以下の通りだ。

  • 『バルダーズ・ゲート3』(成人向け17歳以上)
  • 『黒神話:悟空』(ティーン向け)
  • 『ホロウナイト:シルクソング(原題:Hollow Knight: Silksong)』(ティーン向け)
  • 『Sons of the Forest』(成人向け17歳以上)

このなかでも特に注目されているのが、『バルダーズ・ゲート3』だ。同作は2023年に発売されたロールプレイングゲームである。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の世界観を舞台に、脳に寄生するオタマジャクシの治療を目指す冒険が描かれる。

このゲームは主要なゲームアワードを席巻し、主要5大ゲームアワードすべてで年間最優秀ゲーム賞を受賞した初のタイトルとなった。

その評価の高さからも、幅広い層に向けた展開が期待できる作品と言えるだろう。


※2026年1月8日時点の為替レートで換算
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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