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米評論家が選ぶ2025年公開映画ベスト10【アワードシーズン直前】

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米評論家が選ぶ2025年公開映画ベスト10
『WEAPONS/ウェポンズ』、『プレデター:最凶頂上決戦』、『スーパーマン』写真: Warner Bros.; Hulu/Courtesy Everett Collection; Warner Bros./Courtesy Everett Collection
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名作映画が満載となった2025年:栄冠を手にするのは?

2025年は映画界に関しては豊作の1年だったといえよう。アワードシーズンが近づく今、昨年の名作映画を振り返っていきたい。

先週木曜日(現地時間)に開催された全米監督協会賞では『罪人たち』と『フランケンシュタイン』が躍進したのも記憶に新しい。また、両作以外にも『ワン・バトル・アフター・アナザー』や『ハムネット』などはオスカー受賞有力候補と目されている。

まず、なんといっても2025年はヒーロー映画復権の1年となったといえるだろう。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はファンの期待を上回る出来だったといえるし、『スーパーマン』も伸び悩んでいたDC映画作品に復活の期待を覗かせる一作だった。

また、ホラー映画の躍進も目覚ましかった。特に昨年は商業的に不発だった作品でさえ良作揃いだったほどの豊作ぶりを見せた。例えば、『Good Boy(原題)』はアイデアとして斬新で興味深い作品だったし、『死のロングウォーク(原題:The Long Walk)』における俳優たちの鬼気迫る演技も素晴らしかった。

一方で、アクション映画に関して言えばやや物足りない1年だった。唯一といえる超大作は『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』だけだった。同作ではトム・クルーズが有終の美を飾る圧巻の演技を見せたが、作品自体は冗長で、シリーズの集大成としては物足りない感覚が否めなかった。

以下では、米『ハリウッド・リポーター』が選んだ2025年を代表する10作品をランキング形式で紹介していく。果たして、トップに輝くのはどの作品だろうか?

第10位:『28年後…』

28年後…
『28年後…』より 写真:Columbia Pictures/Courtesy Everett Collection

ファンに愛された往年の名作でも、続編は失敗するという例は少なくない。しかし、『28年後…』はその運命を回避したどころか新たな世界観を開拓し、それが大成功したケースだ。ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドのコンビが製作に10年以上を費やしただけある見応えだった。

ストーリーとしては、途中の急展開に眉をひそめたファンも多いかもしれないが、それも含めてボイルらしさが現れていた。1月16日には続編『28年後…白骨の神殿』が公開されるため、そちらも楽しみだ。

第9位:『スーパーマン』

スーパーマン(2025)
『スーパーマン』より 写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection

この作品は、まさにジェームズ・ガンが良い仕事をしたという一言に尽きる。迫力満点のアクションシーンから、アンソニー・キャリガン演じるメタモルフォをはじめとする印象的なキャラクターの数々まで、まるでジェットコースターのような勢いで展開する同作に、ファンはすっかり魅了された。

そんな同作は、すでに続編『Man of Tomorrow(原題)』(2027年公開予定)の制作が決定している。

第8位:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ

『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』
『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』より 写真:Netflix

「K-POPアイドルが悪魔と戦うアニメが大ヒットする」と映画ファンに言っても、つい数年前までは誰も間に受けなかっただろう。

しかし『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』は、韓国神話の要素と現代的なK-POP、そして悪魔を絶妙なバランスで融合した結果、最高の仕上がりとなった。また、今作は製作に数年を費やしたというが、配信されたタイミングもまさに最高だった。一度観れば、病みつきになること間違いなしの一作だ。

第7位:『ブラックバッグ』

『ブラックバッグ』
『ブラックバッグ』より 写真:Claudette Barius/Focus Features

本作はスティーヴン・ソダーバーグ監督による、まさに王道スパイ映画だ。マイケル・ファスベンダー演じる諜報員が組織内のスパイを探す中で、捜査線に自身の妻(演:ケイト・ブランシェット)が浮上するのである。

主演のコンビもさることながら、マリサ・アベラを始めとする助演俳優陣も良い味を出していた。まさに、観る者を引き込む一作だ。

第6位:『ファイナル・デッドブラッド』

『ファイナル・デッドブラッド』
『ファイナル・デッドブラッド』より 写真:Warner Bros. Pictures

映画ファンは、誰も『ファイナル・デスティネーション』シリーズの映画がまさかこの年のベスト10にランクインするとは予想しなかったかもしれない。だが、アダム・スタインとザック・リポフスキーの監督コンビは。良い意味でシリーズの既成概念を壊してくれた。

彼らはシリーズの良さをそのままに、ジョン・ワッツとガイ・ビューシックという新顔の脚本陣を起用し、「そう来たか」と思わせる独創的な展開を取り入れたのだ。

第5位:『プレデター:最凶頂上決戦』

プレデター:最凶頂上決戦
『プレデター:最凶頂上決戦』より 写真:20th Century Studios

本作は、バイキングから武士、さらには第二次世界大戦中のパイロットまでが『プレデター』シリーズに参戦するという「ぶっ飛んだ」内容ながら、観る者を引き込む作品だった。

迫力満点のアクションシーンもはもちろん、カタルシスを感じずにはいられないキャラクター描写も見事だ。まさしく『プレデター』シリーズの世界観が凝縮された、ファンにはたまらない一作だった。

第4位:『サンダーボルツ*』

『サンダーボルツ*』
『サンダーボルツ*』より 写真:Marvel Studios

サンダーボルツ*』は間違いなく、ここ数年で最高のMCU作品だったといえよう。というのも、同作は久々にうつ病やトラウマの克服という「明確なテーマ」があるMCU作品だったからだ。

そして、フローレンス・ピューによるエレーナ・ベロワ役の演技もすばらしかった。そんなピューに勝るとも劣らない演技を見せたルイス・プルマンも、ボブ/セントリーという心に深い傷を抱えたアンチヒーローを見事に演じ切った。

第3位:『フランケンシュタイン』

『フランケンシュタイン』
『フランケンシュタイン』より 写真:Ken Woroner/Netflix

メアリー・シェリーによる名作ゴシック小説の名作『フランケンシュタイン』を再び映画化することは、ギレルモ・デル・トロ監督にとって長年の夢だった。それもあってか、本作はデル・トロの最高傑作といえる出来栄えだった。

原作小説に忠実なロマンティックさと荘厳さを活かしながら、悲劇的な「父子」の物語を、ハリウッドで最もゴシックを得意とする監督が紡ぎ直した本作。ジェイコブ・エロルディ演じるどこかセクシーな怪物も、まさに原作から飛び出してきたかのような説得力を持っていた。

第2位:『罪人たち』

罪人たち
『罪人たち』より 写真:Warner Bros. Pictures

本来であれば「B級ホラー映画」的なコンセプトの一作が、ライアン・クーグラーマイケル・B・ジョーダンの手腕によって、名作に昇華されたのが本作だ。

罪人たち』はバンパイア映画であると同時に、ジム・クロウ体制下のアメリカ南部を生きた黒人たちの現実と、彼らにとっての音楽がもつ意味を、克明に描いた作品でもあった。

一人二役を務めたジョーダンの演技もさることながら、助演のヘイリー・スタインフェルドや、バンパイアを怪演したジャック・オコンネルもすばらしい仕事をしていた。

第1位:『WEAPONS/ウェポンズ』

『WEAPONS/ウェポンズ』
『WEAPONS/ウェポンズ』より 写真: Warner Bros.

決定的な良作が欠けていた昨年夏、一際大きな存在感を放ったのが、ザック・クレッガー監督の『WEAPONS/ウェポンズ』だ。同作は、ある日突如として失踪した児童たちの謎を巡って展開していく。劇中で断片的に明らかになっていく手がかりから、徐々に恐るべき真実が明らかされていく展開に、観る者は思わず引き込まれた。

謎が明らかになっていく中で登場する、エイミー・マディガン演じるヴィランも不気味な存在感を放っていた。何より、恐ろしくもどこかおかしい本作のクライマックスを見届けた観客は、思わず「一本取られた」と感じたに違いない。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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