「盗まれた土地に“不法”は存在しない」──ビリー・アイリッシュ、2026年グラミー賞でICEを痛烈批判
2026年のグラミー賞授賞式で、ビリー・アイリッシュと兄であり主要コラボレーターのフィニアス・オコネルが、「ワイルドフラワー(Wildflower)」でソング・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
2人は同部門で史上初となる3度目の受賞を果たしたソングライターとなった。
キャロル・キングがプレゼンター、ビリー&フィニアスが歴史的3度目の受賞
授賞式では、レジェンド・アーティストのキャロル・キングがプレゼンターを務め、トロフィーをビリーとフィニアスに手渡した。
ビリー・アイリッシュはこれまでにも「bad guy」、映画『バービー』のサウンドトラック曲「What Was I Made For?」で同賞を受賞しており、今回の受賞で、その評価をさらに確かなものとした。
受賞スピーチでICEを批判「盗まれた土地に“不法”は存在しない」
受賞スピーチでビリー・アイリッシュは、まず2026年度にノミネートされたアーティストたちへの敬意を表したうえで、現在の社会状況に対する強い思いを語った。
「この部門に並んでいる皆さんは本当に素晴らしい。ここにいられることを、毎回心から光栄に思っています。
正直、今は何を言うべきか分からないけれど――“盗まれた土地に、不法な人間なんて存在しない”ということだけは伝えたいです」
さらに彼女は、会場の空気について「この部屋にいると、希望を感じる」と語り、声を上げ続けることの重要性を訴えた。
「声は本当に力を持つ」──抗議の意思を明確に
ビリー・アイリッシュは、グラミー賞のレッドカーペットで「ICE OUT」と書かれたピンバッジを着用して登場しており、授賞式でも改めて抗議の姿勢を明確にした。
「私たちの声は本当に意味を持っている。人々こそが大切なんです」と語ったスピーチの最後には「Fuck ICE」という強い言葉も口にしたが、CBSの生中継ではその部分は伏せ字処理された。
強豪ひしめくノミネート作品の中での受賞
「ワイルドフラワー」は、以下の楽曲と並んでソング・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていた。
- レディー・ガガ「Abracadabra」
- ドーチー「Anxiety」
- ロゼ&ブルーノ・マーズ「APT.」
- バッド・バニー「DtMF」
- ハントリックス「Golden」
- ケンドリック・ラマー feat. SZA「Luther」
- サブリナ・カーペンター「Manchild」
ジャンルや世代を超えた激戦の中での受賞は、楽曲の完成度とメッセージ性が高く評価された結果と言える。
2026年グラミー賞概要
第68回グラミー賞授賞式は、2026年2月1日(現地時間)、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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