【第80回毎日映画コンクール】『敵』が日本映画大賞 『国宝』7冠、吉沢亮が主演俳優賞
第80回毎日映画コンクールの贈呈式が10日、東京・めぐろパーシモンホールで開催された。
日本映画大賞は、吉田大八監督の『敵』が受賞。2024年の東京国際映画祭で東京グランプリなど3冠に輝いてからの旅路の締めくくりとなり、「昨年は面白い映画、凄くヒットした映画がある中でこの映画を選んでもらい、大賞という重みが日に日に高まっている。映画として一つの節目を迎えられた」と万感の表情で語った。

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そして、「スピーチは2分と厳しく言われていたけれど、皆が喜びを分かち合いたい」と、約20人のスタッフをステージに召集。一人一人が自己紹介する姿をうれしそうに見つめた。
監督賞は『国宝』の李相日監督で、同作は吉沢亮の主演俳優賞をはじめスタッフ部門を完全制覇し7冠を達成。李監督は、「一人一人のスタッフが細かいところまで誠心誠意、技量とプライドを懸けて臨んでくれた。吉沢亮自身も、とてつもない努力をしてくれた。それを支えた横浜流星、渡辺謙さん、女優たちも含め全ての蓄積が映画に表れていると思う」としみじみ話した。


吉沢は、「たくさんのスタッフの方が受賞されて、改めて素晴らしい皆さんとご一緒できた凄い現場だったと思う」と感慨深げ。2020年のブルーリボン賞、『キングダム』で助演男優賞を受賞したが、その時に『記憶にございません!』で主演男優賞を射止めた中井貴一のスピーチが印象に残っているという。
父・佐田啓二さんの言葉を引用した、「助演男優賞は自分から獲りにいく賞。主演男優賞は皆さんからいただくもの」という教え。「その言葉が僕の中を駆け巡っています。僕が今、この場に立てているのは李監督が役と出合わせてくれて、たくさんのスタッフ、キャストに支えていただいたから」と感謝した。

助演俳優賞は『爆弾』の佐藤二朗と『宝島』の窪田正孝。佐藤は「役者一人では何もできない」と永井聡監督、主演の山田裕貴らに感謝の言葉を送った。窪田は米ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2をカナダで撮影中のため欠席。ビデオで「凄く光栄です。大変な撮影をし、皆で沖縄の歴史を伝えられて一つの形として評価していただけたこと、凄くうれしく感じています。役者をやっていて良かったなと思います」と喜びのメッセージを寄せた。

『愚か者の身分』でスポニチグランプリ新人賞に輝いた林裕太は、トロフィを受け取り「素敵な賞をありがとうございます。今日はこの格好良いトロフィを抱きしめて寝たい」と笑顔。永田琴監督や共演した北村匠海、綾野剛からも祝福のメッセージが届き、「『裕太が今後、どういう役者になっていくのかが楽しみ』という言葉をいただいた。『愚か者の身分』では役者、人間として先輩が後輩につないでいくことの大事さを学んだ。継承していくことが映画界全体のためになると思っています」と意欲を新たにした。

第80回毎日映画コンクール各賞
- 日本映画大賞:『敵』
- 主演俳優賞:吉沢亮『国宝』
- 助演俳優賞:佐藤二朗『爆弾』、窪田正孝『宝島』
- スポニチグランプリ新人賞:林裕太『愚か者の身分』
- 監督賞:李相日『国宝』
- 脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』
- 撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ『国宝』
- 美術賞:種田陽平、下山奈緒『国宝』
- 音楽賞:原摩利彦『国宝』
- 録音賞:白取貢『国宝』
- 外国映画ベストワン賞:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- ドキュメンタリー映画賞:『よみがえる声』
- 大藤信郎賞:『普通の生活』
- TSUTAYADISCAS映画ファン賞:日本映画『おいしくて泣くとき』
- 外国映画『F1/エフワン』
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取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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