興収200億円『国宝』快挙!妻夫木聡15年ぶり戴冠、広瀬すず初受賞【第68回ブルーリボン賞】
第68回ブルーリボン賞授賞式が2月17日、東京・内幸町のイイノホールで開催された。2025年の日本映画界を代表する作品・俳優が一堂に会し、豪華な顔ぶれがそろった。
第68回ブルーリボン賞(2026年) 受賞結果まとめ
作品賞には興行収入200億円を突破した大ヒット作『国宝』が選出。主演男優賞は『宝島』の妻夫木聡、主演女優賞は3作品で存在感を示した広瀬すずが受賞した。
作品賞:『国宝』

2025年を代表する映画として作品賞に輝いたのは『国宝』。今月15日に興行収入200億円を突破し、歴代興収ランキングでもトップ10入りを果たした。
李相日監督は、「数字の面で言うと、客層の幅が非常に広かった。50~60代の大人の世代から始まって、10代の子にも見てもらえた。90代のおばあさんたちが集まって見に行ったという話もうかがっている」と感謝。さらに「多くの人が参加し、力を尽くしてくれて多くの観客に広がった。その献身、努力にも感謝している」と続けた。
監督賞:山田洋次(『TOKYOタクシー』)

監督賞は『TOKYOタクシー』の山田洋次監督。『運が良けりゃ』(1966)『幸福の黄色いハンカチ』(1977)以来、実に48年ぶり3度目の受賞となった。
山田監督は『国宝』も絶賛し、「映画はドラマによって構築されている。ドラマの捉え方があいまいだと映画として弱くなる。李くんはそこを的確に捉える柱がしっかりしていて、観客の気持ちを揺るがせないものがあって尊敬している」と評価。李監督は、「うれしい限りです。半世紀以上も映画を作られながら、新しいものにも敏感に反応されている。畏怖の念しかありません」と恐縮した。
主演男優賞:妻夫木聡(『宝島』)

主演男優賞は『宝島』の妻夫木聡。15年ぶり2度目の受賞となる。
二度の撮影延期を乗り越えた作品について、「感謝の思いが一番強い。監督をはじめスタッフ、キャストの熱い思いに支えられ、沖縄の人々、その先人たちも僕たちを底上げしてくれた。皆で一緒にもらったという思いが強いです」と感謝をにじませた。
主演女優賞:広瀬すず

広瀬すずは『片思い世界』『遠い山なみの光』『ゆきてかへらぬ』の3作品で異なる役柄を演じ分け、初受賞。
「信念の強い役が多く、貫いてやろうとずっとメラメラしていました。また戻ってこられるように頑張っていきたい」と意欲を新たにした。
助演賞・新人賞ほか受賞者
助演男優賞は『爆弾』の佐藤二朗。「私は1969年生まれ。『男はつらいよ』の第1作が公開された年です。山田洋次監督と同じ壇上にいることがこの上ない喜びです」と感慨深げに語った。
助演女優賞は『ドライフラワー』の森田望智。7キロ増量し格闘家役を熱演した、助演女優賞の森田は、「ずっと憧れていた賞。技ではなく魂でぶつからなければという思いを乗せました」と満面の笑みを浮かべた。
同作で演技に初挑戦したSUPER BEAVERの渋谷龍太も受賞した。「賞とは無縁の人生だったけれど、最初の賞で、ブルーリボン賞という名誉ある賞を頂けたことがうれしいと実感しています」と喜びをかみしめた。
第68回ブルーリボン賞の司会は前年主演賞受賞の山口馬木也と河合優実が務めた。

第68回ブルーリボン賞とは
ブルーリボン賞は東京映画記者会が主催する映画賞で、日本映画界を代表する賞の一つ。俳優・監督のキャリアを象徴する受賞としても知られている。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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