ディズニーが極秘『スター・ウォーズ』続編を中止 ─ ソダーバーグ監督「予算の話すらなかった」と内幕語る
アカデミー賞受賞監督のスティーヴン・ソダーバーグが、製作中止となったアダム・ドライバー主演の未発表『スター・ウォーズ』映画『The Hunt for Ben Solo(原題)』について、新たな内幕を明かした。米Varietyが報じている。
米メディアBK Magのインタビューでソダーバーグは、本作がディズニーによって突然中止された経緯を振り返り、「誰もがフラストレーションを感じていた」と語っている。
『スター・ウォーズ』続編、2年半に及ぶ開発が突然終了
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け予告編
本作は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の後を描く続編として企画され、カイロ・レン/ベン・ソロ役のアダム・ドライバーの復帰が予定されていた。
Varietyによれば、ソダーバーグはインタビューの中で、脚本家レベッカ・ブラントおよびドライバーと共に約2年半にわたり企画を準備していたと説明。しかもその期間は正式な制作段階に進む前の開発作業だったため、実質的に無償で取り組んでいたという。
しかし最終的にディズニー側から提示された中止理由は、「ベン・ソロが生存している設定に説得力を見いだせない」というものだったとされる。
監督は「理由について推測することはできないが、私たちが知らされているのはそれだけだ」と語り、チーム全体が落胆していたことを明かした。
予算協議すら行われず
さらにソダーバーグは、通常行われるはずの制作検討プロセスが存在しなかったことに驚きを示している。
「話し合いは当然、『制作費はいくらか』という実務的なものになると思っていた。こちらには明確な答えも用意していた。しかし、そこまで話が進むことすらなかった。信じがたいことだ」
監督はすでに頭の中で映画を完成させていたといい、「観客がそれを見る機会を失ったのが残念だ」と語った。
2025年にアダム・ドライバーが『スター・ウォーズ』続編の存在を公表
この企画の存在は、2025年10月にドライバー本人がAP通信(Associated Press)のインタビューで初めて明かしたもの。彼は2021年頃から続編出演について話し合いを続けていたと説明している。
「優れた監督とすばらしい物語があるなら、すぐにでも戻りたいと思っていた。あのキャラクターを演じるのが本当に好きだった」
ドライバーは脚本を「『スター・ウォーズ』があるべき姿の基準」と評価し、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のような“手作り感”とキャラクター重視の作風だったと語った。
ルーカスフィルムは支持、最終判断はディズニー
Varietyの記事では、ルーカスフィルム側では企画に好意的な反応があったとも伝えられている。社長のキャスリーン・ケネディら幹部がアイデアを理解していた一方、最終的な判断はディズニー経営陣によって下されたという。
ドライバーによれば、CEOのボブ・アイガーらが企画を却下し、開発は終了したという。
ファン運動も発生
企画中止の報道後、SNS上では復活を求めるファン運動が活発化。「Save The Hunt for Ben Solo」と書かれたバナーを掲げた飛行機が、カリフォルニア州バーバンクのウォルト・ディズニー・スタジオ上空を飛行する動きも見られた。
続編三部作でレイを演じたデイジー・リドリーも、ファンの動きを歓迎。「人々がポジティブな形で団結しているのを見るのはすばらしい」とコメントしている。
今後、この企画が再検討される可能性があるのか、あるいは別の形でベン・ソロの物語が描かれるのか、続報の行方に注目が集まりそうだ。
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