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カンヌ国際映画祭2026、日本勢が席巻!是枝裕和・濱口竜介・深田晃司ら5監督が主要部門入り

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カンヌ国際映画祭2026、日本勢が席巻!是枝裕和・濱口竜介・深田晃司ら5監督が主要部門入り
(左から)アイラ・サックス、ペドロ・アルモドバル、アスガー・ファルハディ、是枝裕和 写真:THR
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第79回カンヌ国際映画祭(2026)の公式ラインナップが発表され、日本人監督の存在感が際立つ結果となった。コンペティション部門に3本、ある視点部門に1本、カンヌ・プレミア部門に1本と、日本勢が主要セクションに幅広く選出。世界的なアートハウス志向の強い今年のラインナップの中で、日本映画が重要な位置を占めている。

パリで行われた記者会見でアーティスティック・ディレクターのティエリー・フレモーは、全体として作家性を重視した作品群になったと説明。ペドロ・アルモドバル、アスガー・ファルハディ、アイラ・サックスらと並び、日本の監督陣がコンペティションの中心を担う形となった。

▼カンヌ国際映画祭2026、日本勢はコンペ3本の快挙

是枝裕和 写真:Klára Šimonová/Getty Images
是枝裕和 写真:Klára Šimonová/Getty Images

最高賞パルムドールを競うコンペティション部門には、深田晃司監督の『ナギダイアリー』是枝裕和監督の『箱の中の羊』濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』の3作品が選出された。

深田晃司監督はこれまで『淵に立つ』である視点部門審査員賞を受賞するなどカンヌ常連として知られるが、コンペティション入りは今回が初。主演に松たか子を迎えた『ナギダイアリー』は、岡山県奈義町を舞台に人間関係の機微を描くオリジナル作品で、企画から9年を費やした意欲作だ。

濱口竜介監督
濱口竜介監督 写真:Courtesy of Bitters End

一方、パルムドール受賞歴を持つ是枝裕和監督は、近未来を舞台にした家族ドラマ『箱の中の羊』で再びコンペに復帰。亡くした息子と同じ姿のヒューマノイドを迎え入れた夫婦の物語を通して、記憶と家族の意味を問いかける。

さらに『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞を受賞した濱口竜介監督は、日仏共同制作『急に具合が悪くなる』で参加。パリを舞台に余命宣告を受けた演出家と介護施設の女性の交流を描く、国際色豊かな人間ドラマとなっている。

▼岨手由貴子、黒沢清による注目の新作も選出

黒沢清監督
黒沢清監督 写真: Courtesy of Nikkatsu

コンペ以外でも日本勢の活躍が目立つ。ある視点部門には岨手由貴子監督の『すべて真夜中の恋人たち』が選出。川上未映子の同名小説を原作に、孤独な女性の恋と内面を繊細に描く作品で、岸井ゆきのと浅野忠信が初共演する。

また、カンヌ・プレミア部門には黒沢清監督の『黒牢城』が選出。戦国時代の籠城戦を背景に密室殺人と心理戦を描くミステリーで、黒沢にとって初の本格時代劇となる。

▼“アートハウス色”強い年、日本映画が中心軸に

今年のラインナップは、作家性の強いアートハウス映画が中心。アイラ・サックス、ペドロ・アルモドバル、アスガー・ファルハディら常連作家と並び、日本の監督陣が複数選出されたことは、現在の日本映画の国際的評価の高さを示す結果と言える。

なお、審査員長は韓国の名匠パク・チャヌクが務める。第79回カンヌ国際映画祭は、現地時間5月12日から23日まで開催予定。日本人監督の中から新たな受賞作が誕生するか、世界の注目が集まっている。

■第79回カンヌ国際映画祭(2026)主なラインナップ

コンペティション

  • 『Minotaur(原題)』 アンドレイ・ズビャギンツェフ
  • 『El ser querido(原題)』 ロドリゴ・ソロゴイェン
  • 『The Man I Love(原題)』 アイラ・サックス
  • 『1949(原題)』 パヴェウ・パヴリコフスキ
  • 『Moulin(原題)』 ネメシュ・ラースロー
  • 『Histoires de la nuit(原題)』 レア・ミシウス
  • 『Fjord(原題)』 クリスティアン・ムンジウ
  • 『Notre Salut(原題)』 エマニュエル・マレ
  • 『Gentle Monster(原題)』 マリー・クロイツァー
  • 『ナギダイアリー』 深田晃司
  • 『Hope(原題)』 ナ・ホンジン
  • 『箱の中の羊』 是枝裕和
  • 『The Unknown(原題)』 アルチュール・アラリ
  • 『急に具合が悪くなる』 濱口竜介
  • 『The Dreamed Adventure(原題)』 ヴァレスカ・グリーゼバッハ
  • 『Coward(原題)』 ルーカス・ドン
  • 『The Black Ball(原題)』 ハビエル・アンブロッシ、ハビエル・カルヴォ
  • 『Life of a Woman(原題)』 シャーリーヌ・ブルジョワ=タケ
  • 『Parallel Tales(原題)』 アスガー・ファルハディ
  • 『Amarga Navidad(原題)』 ペドロ・アルモドバル

ある視点

  • 『すべて真夜中の恋人たち』 岨手由貴子
  • 『Teenage Sex and Death at Camp Miasma(原題)』 ジェーン・シェーンブルン
  • 『Everytime(原題)』 サンドラ・ヴォルナー
  • 『Club Kid(原題)』 ジョーダン・ファーストマン
  • 『I’ll Be Gone in June(原題)』 カタリナ・リヴィリス
  • 『Yesterday the Eye Didn’t Sleep(原題)』 ラカン・マヤシ
  • 『La más dulce(原題)』 ライラ・マラクシ
  • 『The Meltdown(原題)』 マヌエラ・マルテッリ

スペシャル・スクリーニング

  • 『John Lennon: The Last Interview(原題)』 スティーヴン・ソダーバーグ
  • 『Avedon(原題)』 ロン・ハワード
  • 『Les Survivants du Che(原題)』 クリストフ・レヴェイユ
  • 『Les Matins Merveilleux(原題)』 アヴリル・ベッソン

カンヌ・プレミア

  • 『Heimsuchung(原題)』 フォルカー・シュレンドルフ
  • 『Propeller One-Way Night Coach(原題)』 ジョン・トラボルタ
  • 『黒牢城』 黒沢清
  • 『The Third Night(原題)』 ダニエル・オートゥイユ

ミッドナイト・スクリーニング

  • 『Sanguine(原題)』 マリオン・ル・コロリエ
  • 『Jim Queen(原題)』 マルコ・ニュエン、ニコラス・アタヌ
  • 『Colony(原題)』 ヨン・サンホ
  • 『Roma Elastica(原題)』 ベルトラン・マンディコ
  • 『Full Phil(原題)』 カンタン・デュピュー

アウト・オブ・コンペティション

  • 『Her Private Hell(原題)』 ニコラス・ウィンディング・レフン
  • 『L’Abandon(原題)』 ヴァンサン・ガレンク
  • 『L’objet du délit(原題)』 アニエス・ジャウィ
  • 『La bataille de Gaulle: L’âge de fer(原題)』 アントナン・ボードリー
  • 『Karma(原題)』 ギヨーム・カネ
  • 『The Electric Kiss(原題)』 ピエール・サルヴァドーリ(オープニング作品)
  • 『Diamond(原題)』 アンディ・ガルシア

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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