クリストファー・ノーラン、新作『オデュッセイア』は“限界への挑戦”――「毎回これが最後の一本という覚悟」
クリストファー・ノーラン監督は、ホメロスの叙事詩を映画化した最新作『オデュッセイア』について、現地時間5月17日(日)に放送されたアメリカのニュース番組で語った。
このインタビューで、ノーランは自身の映画づくりにおける「本質的な要素」を自己分析した。
「私は常に、登場人物の内側から物語を体験しようとしています。登場人物たちを上から見下ろすのではなく、彼らと一緒に物語へ入り込みます。その場所がどんな匂いで、どんな感触なのかまで、観客に感じてほしいんです。できるだけ多くのものをスクリーンに映し、観客に豊かな風景と体験を届ける責任があります」
さらにノーランは、毎回全力で映画づくりに取り組んでいる姿勢について語った。
「物語に対して、考え得る限り、最も没入感がある“究極のバージョン”を作ろうとしています。毎回『これが最後の一本になるかもしれない』という覚悟で作品に向き合っているんです」
『オデュッセイア』では、ノーラン自身が脚本を執筆。自身の脚本執筆プロセスについて、ノーランは次のように説明した。
「脚本を書いている時、私は一人の観客として物語を体験し、頭の中で映像化しています。演出の段階では、観客をその世界へ連れて行こうと考えます。『オデュッセイア』なら、観客をあの木馬に乗せ、オデュッセウスの船の甲板に立たせたいと思っているんです」

ノーランは、本作が「これまでで最も困難な作品」の一つだったと明かす。
「私は『困難であればあるほどいい』と考えています。恐らく、『オデュッセイア』はその極みに達した作品です。かなり限界まで挑みました」
本作では、約60万メートル(200万フィート)ものIMAXフィルムを撮影したという。出演するマット・デイモンも同番組に出演し、ノーランの映画づくりについてこう語っている。
「彼が他の監督と決定的に違うのは、語ろうとする物語も、その作り方も、非常に“野心的”だということです。今回は全編IMAX撮影にこだわっていました。そんなことは、これまで誰もやったことがありませんでした」
『オデュッセイア』は日本で9月11日(金)に公開される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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