『ストレンジャー・シングス』のチャーリー・ヒートン、次なるSF大作へ!Netflix『BELOW/ビロウ』で見せる新たな覚醒
32歳の英国俳優、チャーリー・ヒートンがいま、快進撃を続けている。出世作となったNetflixの大ヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』』の完結を経て、HBOの人気ドラマ『インダストリー』シーズン4に出演。さらに、『ピーキー・ブラインダーズ』の続編シリーズへの参加も控えるなど、キャリアの新たな局面を迎えている。
そして現在、Netflixにて配信中の新作SFシリーズ『BELOW/ビロウ』で新たな役柄に挑んでいる。
「いまの自分の状況には本当に満足しています」と、ヒートンはロンドンの自宅からZoomを通じて米『ハリウッド・リポーター』に語った。
▼チャーリー・ヒートンが挑む新たなSF冒険! Netflix『BELOW/ビロウ』

『BELOW/ビロウ』でヒートンは、ジョシュ・ハートネット、マッケンジー・デイヴィスとともに、主要キャストを務める。舞台は、カナダのニューファンドランド島にある美しい海辺の村。ハートネット演じる漁師カルヴィンと、ヒートン演じるウェイドらが、町を襲う未知の怪物をめぐる騒動に立ち向かう物語だ。
ヒートンは、本作の脚本について「一気に読み終えてしまうほど引き込まれました。ページから飛び出してくるような強烈な魅力があったんです」と振り返る。
なかでも、登場人物たちの確かな人物描写と、スティーヴン・スピルバーグ作品を思わせる温かみに惹かれたという。海辺の小さな村という舞台設定も、『ジョーズ』を彷彿とさせる。SF作品で約10年にわたりキャリアを築いてきたヒートンにとって、イギリスの海辺の町で育った自身の経験も、本作に興味を抱くきっかけとなった。
【動画】Netflixシリーズ『BELOW/ビロウ』予告編
■一筋縄ではいかないキャラクター像

ヒートンが演じるウェイドは、町で起きる謎の核心に迫る重要な人物だ。どこか愛嬌がありながらも厄介な一面を持つ、さえないはみ出し者でもある。自身とは共通点が少ないものの、ヒートンはウェイドの人物像をすぐに思い描くことができたという。
「地元の町に残っている友人たちのことを思い浮かべました。頭が良くてエネルギーにあふれているのに、その力を少し見当違いな方向に使ってしまうような人たちです。ニューファンドランドには豊かな文化があります。脚本はSFでありながら、その根底には土地に伝わる民間伝承があるんです。(脚本家の)ジェシー・マッケオンが現地で目にした文化へのラブレターのような作品で、その魅力を巧みに引き出しています」
劇中でヒートンをはじめとするキャストが話すニューファンドランドなまりは、習得が難しいことで知られる。特に苦労したのは、地域によってアクセントが大きく異なることだったという。
ヒートンはロンドンにいる段階から、YouTubeの動画やポッドキャスト、ラジオを通じて現地の話し方を研究。苦戦しながらも、わずか3週間で役に必要ななまりを身につけた。
■地元住民との心温まる交流

撮影が行われた小さな町には、「リンダズ・バー」という実在の店がある。到着した初日の夜、ヒートンはその店へ向かった。バーや町の人々とは、すぐに打ち解けることができた。Netflixの撮影隊を迎えた住民たちは大いに盛り上がり、スタッフやキャストを温かくもてなしてくれたという。小さな漁師町では、住民同士が支え合いながら暮らしている。
「彼らは本当にすばらしい語り手で、誰に対してもオープンですし、人を信頼する気持ちが強いんです。カナダ人の優しさはニューファンドランドから生まれた、という話をどこかで聞いたことがあります」とヒートンは笑う。
撮影で疲れ果てたある日の帰り道、ヒートンは運転手のロブと交わした会話を思い出す。劇中で使われるニューファンドランドなまりを交えながら、ロブは妻が夕食を用意しており、ヒートンの分も席を空けていると誘ってくれたのだ。
「結局、ロブの家にお邪魔して、夕食をごちそうになり、家族と一緒に過ごしました。あの経験こそ、ニューファンドランドの文化の本質を物語っていると思います。作品の冒頭から感じられる温かさのトーンは、あの経験によって形作られたのだと思います」
▼『ストレンジャー・シングス』に続くネクストステージ

『ストレンジャー・シングス』の終了後、ヒートンは作品選びにおいても新たな方向性を模索している。シリーズの完結後、これほど多くのオファーが届くとは予想していなかったそうだ。
「番組が終わったら、誰も雇ってくれなくなるのではないか、あるいは同じような役ばかり求められるのではないかという不安がありました」とヒートンは明かす。「イギリスの代理人もしばらくいなかったので、もう一度足場を築き、イギリスを拠点とする作品にも挑戦したいと考えていました」
観客を驚かせるだけでなく、自分自身も驚かせたい。そんな思いを抱くヒートンにとって、『ストレンジャー・シングス』は演技を学ぶ学校のような存在だった。安心して自分の技術を磨ける場所だったからこそ、そこから一歩踏み出すことには大きな意味がある。

その新たな挑戦の一つが、Netflixの『ピーキー・ブラインダーズ』続編シリーズだ。ヒートンはジェイミー・ベルとともに主演を務める予定となっている。「テレビドラマの中でも特に好きな作品の一つですから、挑戦してみたいと思うのは当然ですよね」とヒートンは話す。
一方で、シリーズへの参加には大きな責任も伴う。「『ピーキー・ブラインダーズ』は、これまで携わった作品の中でも、最も集中力を求められる現場かもしれません」とヒートン。オリジナルシリーズのスタッフが築き上げてきた仕事への敬意と畏敬の念があるからこそ、作品のファンとしても、期待に応えたいという思いは強い。

それでも、今は少しペースを落とすことにも目を向けている。「少し休んで、いくつかの作品が公開され、観客にどう受け止められるのかを見届けるのが楽しみです」
新たな役柄を通じて自らの可能性を広げてきたヒートン。『BELOW/ビロウ』は、そんなヒートンが次のステージへと踏み出す一作となりそうだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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