鈴木亮平「TOKYO MER」興収30億確実のスタートに「今年を代表する作品になってほしい」
2021年7月クールで放送されたTBS日曜劇場を映画化した劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」が28日、全国364スクリーンで封切られた。この日午後3時の概況で、興行収入30億円突破は確実な出足。主演の鈴木亮平は、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶に登壇し、「これからどんどん成長して、今年を代表する作品になってほしい」と期待を込めた。
事故や災害現場にいち早く駆けつけ人名救助に当たる救命医療チームの奮闘を描く物語で、劇場版では横浜ランドマークタワーが火災に見舞われる。舞台挨拶には鈴木のほか賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也らドラマからのレギュラーメンバーに加え、映画から参加したSixTONESのジェシーと主要キャストが顔をそろえた。
鈴木は、満席の客席を見渡し「自信作です。皆さんの拍手と顔を見ただけで胸がいっぱいです。本当に大変な中で始まった撮影で、いろいろなことがあった中でこうして立てていることが信じられない。愛してくれた皆さんのおかげです」と改めて感慨に浸った。ドラマの撮影が始まったのがコロナ禍真っただ中の21年4月。中条も、「成長してセカンドドクターとして頑張っている姿を見てもらえて本当にうれしい」と相好を崩した。
TOKYO MERを設立した東京都知事役の石田ゆり子は、撮影で医療チームとの共演シーンがなく「皆さんに会うとテンションが上がっちゃう。とても光栄な役でした」と笑顔。新人医師を演じたジェシーは、「最初は不安があったけれど、優しく受け入れてもらい皆さんの背中を見て刺激を受けていた。オペのシーンはポカンと見てしまうほどで、安心してセリフを忘れてしまった」と冗談交じりに振り返った。
ドラマから演出を担当する松木彩監督は、「一緒に走ってくれたキャスト、力強いスタッフに改めて感謝したい。末永く愛してほしい」と神妙な面持ち。これを受けて鈴木が、「死者0で終わるストーリーだが、ドラマでは死者が1だった。その1に込められた命の重みを皆が持ちながら撮影に臨んだ。決して夢物語ではなく、フィクション、ヒーローを通して医療従事者はもちろん、毎日を闘っている人たちへの賛歌になれば」と力強く締めくくった。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元