「怪物」興収12億円突破、世界190の国と地域での配給も決定
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第76回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した「怪物」の大ヒット御礼舞台挨拶が19日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、是枝裕和監督、主演の安藤サクラ、永山瑛太が登壇した。
今月2日に公開され18日までに観客動員11万8057人、興行収入12億3070万円を記録。是枝監督は、「いろいろなところから感想が寄せられ、いい感じで広がっていると実感しています」と感謝した。
子供たち些細なけんかが親や教師らを巻き込み、やがてメディアを含めた大事件へと発展していく過程を3つの視点から描いた。この日は初めての上映後の舞台あいさつで、既に5回目というファンもおり、安藤は「今までは細かいことは言えません、と内容に気を使ってしゃべってきた。でも、今は私より皆さんの方が詳しいような気がしています」と話した。
永山の知人にも5回見た人がいるそうで、「それぞれ感じ方、受け取り方、感想のニュアンスが違う。その中で一番多いのは、言葉にならないというもの。お客さんの方が理解しているのかなと思うようになり、僕もこの作品の魅力をどう語っていいのか分からなくなってきた」と苦笑した。
同作は190以上の国と地域での配給が決まり、是枝監督は「凄いっすね。190も国があることにちょっと驚いた」と率直な心情を吐露。安藤は、「国内でもさまざまな角度からの感想があるのに、文化の違う国々に広がっていったらその角度がもっと増えるのは面白いだろうな」と期待した。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元
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