デイビッド・スペード、「サタデー・ナイト・ライブ」の寸劇でデイビッド・ボウイとの役替わりを拒否したと語る。
デヴィッド・スペードが『サタデー・ナイト・ライブ』の寸劇で、デヴィッド・ボウイから役を交代してほしいという依頼を断った時のことを明かしている。
スペードがダナ・カーヴィーと共同ホストを務めるポッドキャスト『フライ・オン・ザ・ウォール』(俳優のストライキ前の収録)の最近のエピソードで、マコーレー・カルキンが司会を務めた1991年11月のエピソードのために書いた、ボウイとティン・マシーンを音楽ゲストに迎えた寸劇を振り返っている。
その寸劇では、スペードは「自分の方が上だと思っているからこそ、呼び止める」という設定の受付係を演じ、ボウイがカメオ(自身を演じる役)として登場することを想定していた。シンガーソングライターであるボウイは、そのアイデアを聞くための打ち合わせに参加していなかったため、スペードはボウイのいるホテルに電話して説明する必要があった。「電話をかけたら、本当にボウイが電話に出たんで驚いたよ!そして『このスケッチはすごく面白い。これはまさに僕の人生であり、僕が見ている人々なんだ。』と言って、こう続けたんだ『この受付係は僕にやらせてくれないか?こっちの役の方が断然面白い。』」
ボウイは、彼が自分自身を演じることについて「きっとみんな見たことあるし、つまらない」と主張し、スペードがボウイを演じ、ボウイが受付係を演じるのはどうかと提案した。しかし、コメディアンであるスペードは、その役が彼にとってのレギュラーキャラクターになることを望んでいたため、彼の要求を断ったと語った。
スペードは、伝説的な歌手であるボウイの提案を断る勇気を持っていたことが未だに信じられないようだ。しかし、ボウイは何度も「もし寸劇が(番組に)採用されなかったらどうするんだ?」と反論したという。
『アダルトボーイズ青春白書』(原題: Grown Ups)にも俳優として出演していたスペードは「本当にその通りだ。ボウイは『僕がやれば必ず採用される』と言うが、もし本当に採用されなかったらどうするんだ?」と当時考えていたことを振り返っている。
スペードは、ただボウイが失礼だったという訳ではなく「自分自身を演じるのはそれほど楽しくない」とも彼に伝えていたと付け加えた。
ボウイの立場や考えが理解できたにもかかわらず、彼の提案を拒否したこの寸劇が裏目に出たことをスペードは認めた。なぜなら、この寸劇が番組で採用されなかっただけでなく、ボウイは同番組内の他の寸劇にも出演しなかったからだ。「その週の残りの部分でも、私は番組に出演させてもらえず、”ちくしょう”と思った。」と話す。
最終的に、番組のエンディングでボウイがスペードのところに歩み寄り、「君の考えも理解しているし、何が起こっていたのか分かっている。ちょっと冷たくなるべきじゃなかったと反省しているよ。すまなかったね。」と伝えたことを明かし、結局のところ2人の間に悪縁はなかったようだ。
スペードは1990年から1996年まで、NBCのスケッチ(寸劇)・コメディ・シリーズの脚本家兼出演者だった。
※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。