「ゴジラ-1.0」主演は神木隆之介、ヒロインは浜辺美波の朝ドラ「らんまん」コンビ
人気怪獣ゴジラの日本映画としては7年ぶりとなる「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」の完成報告会見が4日、都内で行われ、主演の神木隆之介、ヒロインの浜辺美波ら主要キャストが発表された。
来年のゴジラ生誕70周年を記念して製作され、日本での実写映画では30本目の節目となる作品。第2次世界大戦直後の荒廃した日本に現れたゴジラが、全てを失った人々をさらなる絶望と恐怖を味わわせる。
山崎貴監督は、2007年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」でゴジラを“ゲスト”として登場させたことがあり「いつかはゴジラを作りたいと思っていて、ついに東宝の本丸で夢がかなった。三丁目の夕日の時も大変だったが、技術が成熟した今ならできると思った」と語った。
神木と浜辺は、NHK連続テレビ小説「らんまん」で夫婦役で共演中。だが、オファーと撮影はゴジラの方が前で、神木は「この組み合わせ見たことあると思う方もいらっしゃると思いますが、ゴジラが先です」と笑顔で説明した。
神木は帰還兵役で、オファーに対しては「日本代表する、誰もが知っているゴジラに携わることができるうれしさがあった半面、一人の人間として何を表現しどこまで背負っていけるのかすごくプレッシャーもあった。でも、やってみたいと思い決意しました」と正直な気持ちを吐露。一方、神木と出会い行動を共にする役どころの浜辺は、所属事務所の先輩も多くゴジラヒロインを経験しており「ポスターなどゴジラに見守られて育ってきた感じなので夢のようでした。持っているものを全て懸けると覚悟を決めて演じました」と振り返った。
山崎監督は「皆で掲げた目標は体感する映画」と説明。ストーリーの詳細は伏せたが、「今までで一番まずい状態で現れるゴジラに人々がどうあらがうか。監督して得た知見、技術を惜しみなくつぎ込んだ集大成感がある。見ればマイナスワンというタイトルの意味もくみ取ってもらえると思う」と自信たっぷりだった。
この日はほかに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介の出演も発表された。
「ゴジラ-1.0」は、1954年に第1作が封切られた日と同じ11月3日に全国500館規模で公開。12月1日には、全米1000スクリーン以上で公開されることも決まっている。