ギャレス・エドワーズ監督が明かす「ザ・クリエイター」の原点は「子連れ狼」

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米SF映画「ザ・クリエイター/創造者」のジャパンプレミアが17日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、ギャレス・エドワーズ監督と日本語吹き替え版の声優を務めた女優の堀越麗禾が参加した。

大の親日家で知られ、14年「GODZILLA ゴジラ」も手掛けているエドワーズ監督。「本作は僕から日本へのラブレター。20年以上前に見た日本映画のトレーラーが印象的で、調べたら『子連れ狼』だった。あの親子の関係性が魅力的で、これをSFの力学で描きたいと思ったんだ」と明かした。

人類を滅ぼすとされるクリエイターの暗殺が任務の元米特殊隊員が、その存亡のカギを握る進化型AIの少女アルフィーと出会い心が変化していく物語。渋谷でロケを行っており、「今日ここに来る途中も渋谷のスクランブル交差点を通ったが、ビルの巨大スクリーンでこの映画のトレーラーがかかっていたので不思議な気持ちになったよ」とうれしそうに話した。

全米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキにより参加できなかった主演のジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙らの名前が入ったTシャツ姿。特に渡辺は「GODZILLA」に続く出演で、「僕は毎回新しいことをしたいと思っているので、自分の作品に2回出ているのは彼だけ。最初は違う俳優を探す気持ちだったが、現場に入ってきてレンズを通して見た瞬間、自分はなんてバカなんだということに気づいた。完璧なはまり役だった。ぜひ謙に注目してほしい」とアピールした。

渡辺が演じたハルンの胸像“ケンドロイド”も登場。その精巧な作りに驚きつつも、「僕がさえない演出をした時に、『何を言っているんだ』という時の表情に近いね」とおどけた。

堀越はアルフィーの声を担当し、「人が演じた上に自分の声が入るのは不思議でしたが、アルフィーが何を考えてセリフを言っているのか想像しながらアフレコをしました」と笑顔で振り返った。エドワーズ監督も、「僕が多大な影響を受けた日本のアニメのような声で素晴らしかった」と絶賛した。

そして、「とても素敵な作品で、感動するシーンもたくさんあるし、さまざまな感情が引き出される映画です」と笑顔。エドワーズ監督も、「最後のプレミアが日本ということはとてもふさわしい。たくさんのインスピレーションをもらった日本に少しでも恩返しができれば」と期待した。

「ザ・クリエイター/創造者」は、今月20日から全国で封切られる。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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