「トータル・リコール」でアカデミー賞を受賞したティム・マクガバンが68歳で死去
視覚効果のベテラン、ティム・マクガバン『トータル・リコール』でオスカー受賞、68歳で死去
他の出演作には『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、『ダンケルク インポッシブル/ローグ・ネイション』、『ダンケルク』、『アントマン&ワスプ』、『メン・イン・ブラック/黒革の手帖』など。昨年はVES創設者賞を受賞。
妻のリーナ・ネガンディがフェイスブックに彼の死について投稿した。
「今日は私の人生で最も悲しい日です」と彼女はつづる。「彼は自分の映画に対して多くの人生の夢を抱いていましたが、今はもういません。彼なしでどうやって生きていけばいいのか分かりません。彼は私のことをとてもよく面倒を見てくれて、私の世界でした。彼の魂が安らかでありますように」とネガンディは夫であるマクガバンの死を悼んだ。またネガンディは投稿の中で、マクガバンが脚本と小説を書いていたことを明かし、「彼のために完成させる」つもりだと述べている。
ティム・マクガバンの知人であるキム・デビッドソンは次のように述べた。
「ティムの早すぎる死の突然のニュースに、私たちは悲しみとショックを受けました。彼の洞察力、専門知識、ボランティアとしてのリーダーシップは、事業拡大のための鍵だったのです。彼の死を私たち全員が深く悼んでいます。私たちの思いは、ティムの友人や家族、そして彼を知るすべての人々とともにあります」
マクガバンは数多くの名作を残しており、1982年の『トロン』から始まり、2015年の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、2017年の『ダンケルク』、2018年の『アントマン&ワスプ』、2019年の『メン・イン・ブラック:インターナショナル』、2021年の『ジャングル・クルーズ』などの映画に携わった。
亡くなる直前にはアニメーションのファミリー映画を開発・制作する会社Whisper Picturesのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めていた。
1990年、マクガバンは『トータル・リコール』での功績により、アカデミー特別業績賞を授与している。また、キャリアを通じて複数のCLIO賞を受賞し、アカデミー賞の部門のうちの一つである視覚効果部門の執行委員会のメンバーでもあった。