『TOKYO VICE』笠松将が語る、シーズン2最終回と将来像「海外の仕事がしたい」
ドラマ『TOKYO VICE』に出演中の人気俳優、笠松将が米『ハリウッド・リポーター』のZoomインタビューに登場。
本作で演じた千原会の若きヤクザ・佐藤彰朗役へのアプローチ、アンセル・エルゴート演じる主人公との友情、そしてハリウッド業界での将来について話を伺った。
[本記事には、『TOKYO VICE』シーズン2最終回のネタバレが含まれています。]
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― 佐藤が最も成長したところはどこでしょう?彼はシーズン2で、多くの葛藤を抱えています。
サマンサ(レイチェル・ケラー)との奇妙な結びつきは、佐藤の成長にとても役立っています。一方で、数々の危険が佐藤の成長に役立つとは思いません。
佐藤は、誰かとつながりを感じると安心します。力を得て、勇敢になるようなものですね。サマンサはいつも彼を信頼し、力を与えてくれます。そして、菅田俊さん演じる親分、石田仁志からも力をもらっています。
菅田さんは本当に怖いです!でも日本ではレジェンドで、いつも僕を信頼してくれていました。彼との共演は、とても心地よかったです。もちろん、僕も菅田さんを信頼していました。そういった関係の中で、あらゆる力を得たのです。
― 菅田さんは、佐藤にとって父親のような存在だったと言えますか?
そのとおりです。実は私は日常生活で父親がいないんです。そして佐藤も父親がいなくて、家族関係も良好ではありません。
親分の石田さんは、僕と佐藤にとって父親的な存在ですね。
― 別の場所や時間であれば、ジェイク(エルゴート)と佐藤は友達になれたと思いますか?
奇妙な関係だと思います。佐藤はジェイクを信用していませんが、彼は佐藤にとって良い情報を持っています。
そして、ジェイクには本物の力と勇気があります。アンセルとジェイクは、友達・共演者にとどまらない特別な存在なんです。
― ヤクザの世界で一線を越えたら、佐藤はジェイクを守るでしょうか?
実は佐藤は千原会、そして日常生活において、いつも安全というわけではありません。でも、彼はいつも戦わないように、何も壊さないように過ごしています。
なぜなら、若い頃にすべてを壊していて、後悔しているからです。現在の彼は家族を守りたいと思っていますが、家族が自分に守ってほしいと思っているかどうかはわかりません。
すべてが複雑なのです。心の安らぎを求める佐藤は、平和的な人になることを望んでいます。
― シーズン2の銭湯でのファイトシーンはどのように準備しましたか?シーズン1で親分の命を救ったシーンよりも激しかったですか?
シーズン1のファイトシーンは、凄くセンシティブでした。佐藤にとって初めての殺人だったので、スタイリッシュに見せたり、かっこよく見せたくなかったんです。
でも、細部まで気を配って、センシティブにしたかったんです。
しかし、シーズン2の佐藤はとても苛立っていて、千原会の兄貴分・葉山をずっと殺したがっていました。だから彼は、ただ自分の力を解き放ったのです。
― 最終回は、佐藤が千原会のヤクザ一家の親分になるところで終わりました。5年後、10年後の佐藤はどうなっていると思いますか?
わかりませんが、彼はいつも苦労するでしょう。
― 佐藤が登場するシーズン3は、見られるでしょうか?
シーズン3をやりたいかと問われると、実はやりたくないんです(笑)。
佐藤を演じたいですが、本作のファンがシーズン3を望んでいるか気になっています。ビクビクしていますよ(笑)。制作会社が了承してくれれば、もちろん今後も彼を演じます。
― 今後の予定は?アメリカの作品に参加したいですか?
シーズン1が放送されたとき、たくさんのオファーをいただきましたが、日本での仕事で忙しくて。
でも今は、スケジュールを空けて、良い仕事を待っているところです。海外の仕事がしたいですね。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
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