『ダメージド』レビュー：サミュエル・L・ジャクソンとスコットランドの劇的な舞台設定でさえ、陳腐なシリアルキラー映画を新鮮にできない

テリー・マクドナー監督のスリラー映画で共演のヴィンセント・カッセル、シカゴの刑事が連続儀式殺人事件の捜査のためスコットランドに派遣される。

『ダメージド』は、サミュエル・L・ジャクソンの存在とスコットランドの劇的な風景にもかかわらず、疲れたシリアルキラー・ジャンルに新鮮さを注入することに失敗している。テリー・マクドナー監督、ヴィンセント・カッセル共演の本作は、過去のトラウマに悩まされるシカゴの刑事ダン・ローソン（ジャクソン）が、儀式的なシリアルキラーの捜査をサポートするためにスコットランドへ旅立つ様子を描いている。

映画のプレミスは画期的ではないが、残忍な殺人と困惑した刑事たちによって潜在的な興味をそそる。しかし、マクドナーの演出は、定型化された根源を超えて素材を高めることには失敗していると言える。
広大なスコットランドのロケーションは絵のように美しい背景を映し出すが、最終的には、つまらないプロットからの気晴らしのように感じられる。

ジャクソンは、困難を抱える刑事としてしっかりとした演技を見せ、カッセルはローソンの元相棒役に深みを加えた。しかし、登場人物たちの内面に潜む悪魔はありきたりで、彼らの変化は感情的に響くほどではない。

この映画の救いの一つは、優れた助演陣、特にジョン・ハナで、彼の主要容疑者としての演技は、物語に複雑さの層を加えている。しかし、才能あるアンサンブルでさえ、映画の退屈なペースと予測可能な筋書きを克服することはできなかった。

クライマックスは、ジャクソンが彼の特徴的な激しさを解き放つ瞬間として娯楽性を提供するが、最終的には不自然に感じられ、映画の欠点を補うことはできない。

結局のところ、『ダメージド』は、シリアルキラー・ジャンルの慣例から抜け出すのに苦労し、平凡さの海の中で束の間の興味をそそる瞬間以上のものを提供しないものとなった。

公開日：4月12日（金）
キャスト：サミュエル・L・ジャクソン、ヴィンセント・カッセル、ジャンニ・カパルディ、ローラ・ハドック、ジョン・ハナ、ケイト・ディッキー、ブライアン・マカーディ、ニコレット・マッキオン
監督：テリー・マクドナー
脚本：ポール・アニエロ、ジャンニ・カパルディ、コジ・スティーブン・サカイ
R指定、1時間32分

フルクレジット

製作：High Five Films、Bondlt Media Capital、Extra People、Red Sea Media、Streamdigital
配給：ライオンズゲートキャスト：サミュエル・L・ジャクソン、ヴィンセント・カッセル、ジャンニ・カパルディ、ローラ・ハドック、ジョン・ハナ、ケイト・ディッキー、ブライアン・マカーディ、ニコレット・マッキオン
監督：テリー・マクドナー
脚本：ポール・アニエロ、ジャンニ・カパルディ、コジ・スティーブン・サカイプロデューサー：ポール・アニエロ、ロマン・コペレヴィッチエグゼクティブプロデューサー：マシュー・ヘルダーマン、フィル・ハント、マーシー・シナイコ、ルーク・テイラー、ロマン・ヴィアリス＝ド＝レセーニュ
撮影監督：マティアス・ポッチュプロダクションデザイナー：ヴィヴィアナ・パンフィーリ
編集：ショーン・アルバートソン、ルイス・デ・ラ・マドリード、クルト・ニシムラ
作曲：アンドレア・リドルフィ衣装デザイナー：キアラ・アヴェルサーノキャスティング：エレイン・グレインジャー

R指定、1時間32分

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。