Prime Video『龍が如く』10・25配信、主演・竹内涼真「命を懸けて頑張った」
セガの人気ゲームシリーズを実写化したAmazon Original ドラマ『龍が如く~Beyond the Game』が10月25日からPrime Videoで世界独占配信されることが決まり、4日、主演の竹内涼真と武正晴監督が都内のホテルで会見した。
新宿歌舞伎町をイメージした神室町を舞台に、「堂島の龍」と呼ばれる主人公の桐生一馬の成長をアクションとバイオレンスを交えて描くノワール作品。ゲームは2005年に発売され、23年までに全世界の累計売り上げが2100万本を超えている。
ドラマは、ゲームを基にしたオリジナルストーリー。桐生が、同じ養護施設で育った幼なじみたちを守るためやくざの世界に足を踏み入れ、のし上がっていく。
竹内はオファーを受け「素直にビックリした。桐生は皆が好きだから、僕を選んでいただいた意味を考えた」という。その上で、「演じるに当たっては覚悟を決めなければいけない、命を懸けて臨まないという重圧と使命感とともに、本気でぶつかってみようとフツフツと湧き上がるものがあった」と振り返った。
昨年5月から約半年にわたる撮影では、常に体づくりやアクション練習を欠かさず究極の肉体をつくり上げた。「大変だったけれど、きついところを乗り越えていかないと不安になるので。撮影期間は切り離すことができないくらい、自分でもあったし桐生でもあった」と本気度をうかがわせた。
桐生は竜の入れ墨を背負っているが、「2時間半で描ける職人さんがいて、すぐに特許を取った方がいいと言ったくらいメークも含め技術は素晴らしかった。彼らの力を相当借りて現場に立っていました」と感謝。その竜が描かれた金屛風に目を入れる儀式では、間違えて眉間に墨を付けるハプニングもあったが、「桐生をもう一度作り直すことが重要で、一から掘り起こしてち密に積み上げてつくり上げた。こうやって発表できる日が来て、命を懸けて頑張ってきたことが救われた思いです」と感慨深げに話した。
武監督は「やるからにはいい俳優、スタッフを集めるしか手はないと思い、まず浮かんだのが彼(竹内)の顔。作品に鍛えられてやろうという意識、努力ができる人だと信頼した」と断言。現在、ポストプロダクションが佳境に入っており「やくざ社会を描く以上、暴力や人を傷つける描写が半分以上を占めるが、それを肯定するのではなくいかに虚無的なものであるかをエンタメで伝えたい。クオリティの高い、いいものができている」と自信のほどを語った。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元