『SHOGUN 将軍』の浅野忠信、米ハリウッド・リポーター誌トレイルブレーザー賞を日本人初受賞
第37回東京国際映画祭開催中の10月30日に開催されるザ・ハリウッド・リポーター・ジャパン開催のガラ・パーティーにて、日本映画界のトップを走り続ける浅野忠信が、米エンタメ誌The Hollywood Reporterより、トレイルブレイザー賞を受賞する。日本人俳優に本賞が贈られるのは史上初!
日本の個性派俳優、浅野忠信が、来月開催される第37回東京国際映画祭で、米ハリウッド・レポーター誌(THR)のトレイルブレーザー賞(先駆者賞)を受賞する。
カメレオン的なスクリーンスターは、ハリウッドの大作に名脇役として定期的に出演しながら、30年近く日本映画の主役を務めてきた。中でも最近、FXの大ヒットシリーズ『SHOGUN 将軍』で演じた憎めない侍”藪繁”での演技は、彼に新たな世界的知名度を与えた。浅野は、この役でエミー賞にも初ノミネートされた。
THRトレイルブレーザー賞はこれまで、エミー賞6回受賞のジーン・スマート、デヴィッド・オイェロウォ、エヴァ・ロンゴリア、マット・ボマー、ニーシー・ナッシュ、アメリカ・フェレーラなど、ハリウッドで従来敬遠されがちであったストーリーやキャラクターに光を当てた作品やキャリアを持つアーティストに贈られてきた。
THRオンラインの編集者であるアビッド・ラーマンは、10月30日に銀座のザ・ペニンシュラ東京で開催されるザ・ハリウッド・リポーター・ジャパンの東京映画祭で浅野に賞を授与する。
このイベントには、日本映画界のスターや業界関係者が集結する予定だ。
浅野は日本人の中では独立志向の、アジア映画の先駆者としてよく知られ、『翔ぶが如く』の世界的な成功以来、その評判はほとんど落ちることがない。今月初めには、日本のエンターテインメント界のレジェンドである北野武監督による風刺的なヤクザ映画『Broken Rage』で主演を務め、ヴェネツィア映画祭のレッドカーペットを歩いた。
次はタイのペンエック・ラタナルアン監督の料理スリラー『Morte Cucina(原題)』と、日本の偉大な写真家深瀬昌久の生涯を描いた伝記ドラマ、マーク・ギル監督の『Ravens(原題)』への出演が待ち構えている。
浅野のこれまでの出演作品:
三池崇史監督『殺し屋1』、北野武監督『座頭市』、黒沢清監督『岸辺の旅』、塚本晋也監督『双生児-GEMINI-』、是枝裕和監督『幻の光』、岩井俊二監督『PiCNiC』、石井岳龍監督『ELECTRIC DRAGON 80000V』、大島渚監督『御法度』など。
国際作品では、タイのペンエーグ監督『地球で最後のふたり』、台湾のホウ・シャオシェン監督『珈琲時光』、ロシアのセルゲイ・ボドロフ監督『モンゴル』など、諸国の一流監督とのコラボレーションのほか、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』、ローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』、ジョニー・デップ製作『Minamata』、マーベルの『マイティ・ソー』(”ホーガン”役)、ワーナー・ブラザーズ作品『モータルコンバット』(雷の神”ライデン”役)など、ハリウッドの大物監督とのコラボレーションを行っている。
浅野は多岐に渡る役柄においてカメレオンのような演技力を見せつけつつも、一貫して魅力的な俳優であり続けている。
2024年東京国際映画祭は10月28日から11月6日まで開催。全ラインナップは9月25日に発表される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果
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