『ジョーカー』続編で誰もクビにならない理由は?
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月の公開初週末で、北米興行収入3,780万ドルという低調な結果となった。これは史上初めてシネマスコアでD評価を受けたコミック映画となり、大きな失敗として業界に衝撃を与えた。
第1作が10億ドルを超える大ヒットとなったため、ワーナー・ブラザースの新経営陣にとって続編製作は避けられない判断だった。予算は第1作の5,500万ドルから1億9,000万ドルに膨らみ、主演のホアキン・フェニックスとトッド・フィリップス監督にそれぞれ2,000万ドル、レディー・ガガには1,200万ドルの出演料が支払われた。
海外興収は8,100万ドルで、これも第1作を下回る結果となった。作品は予想以上に芸術的な方向性を取り、ファンが期待していたものとは大きく異なっていたとされる。制作過程では、ネタバレを防ぐという名目で試写会を一切行わなかった。この映画は特にネタバレの多いストーリーではなく、マーベル・スタジオの『アベンジャーズ/エンドゲーム』のようなネタバレ満載の映画でさえ、試写会は複数回行われた。プロジェクトの承認の際、DCはほぼ混乱状態にあり、今回はDCの幹部は関与していなかった。現在DCスタジオを率いるジェームズ・ガンとピーター・サフランはこの映画に一切関わっていないことを強調した。
この失敗は、DCブランドにとって『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年) 以降、『ブラックアダム』『シャザム!~神々の怒り~』『ザ・フラッシュ』『アクアマン/失われた王国』に続く5作目の興行的失敗となった。現在DCスタジオを率いるガンとサフランは、2025年7月に公開予定のガン監督の『スーパーマン:レガシー』 で事態を好転させたいと考えている。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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