チェ・ミンシク『破墓/パミョ』引っ提げ18年ぶり来日「皆さんと触れ合える瞬間は幸せ」

映画『破墓/パミョ』ジャパンプレミアに登壇したチェ・ミンシク、キム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督
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韓国の俳優チェ・ミンシクが主演映画『破墓/パミョ』で18年ぶりに来日し10日、共演のキム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督とともに東京・新宿ピカデリーで行われたジャパンプレミアに出席した。

ミンシクは「お久しぶりです」と日本語で第一声。続けて、「皆さんに会えて、触れ合える瞬間はとても幸せな時間です」と語り、会場を沸かせた。

チェ・ミンシク

風水師のサンドク(ミンシク)、霊に仕えお告げをする巫堂(ムーダン)のファリム(ゴウン)らが、代々の跡継ぎが奇病にかかる大富豪の先祖の墓の謎に迫るホラーサスペンス。韓国では約1200万人を動員して今年No.1のヒットとなり、既に世界133カ国での公開も決まっている。

ミンシクは役づくりについて、「風水は子供の頃から、生活の中に自然と溶け込んでいた気がする。40年、風水師として歩んでいる人物を数カ月で表現できるかというのはあったが、一つだけ逃してはならないのは一生をかけて自然と人間の調和について考えている人物であるということだった」とベテランならではの持論を展開。一方のゴウンは、「年齢は若いが、プロフェッショナルな姿を見せたくて、細かい所作やオーラに気を配りながら演じた」と胸を張った。

キム・ゴウン

ミンシクの初来日は、韓国映画ブームの火付け役となった1999年『シュリ』のプロモーションで「良かったですと声をかけてくれる方、涙を流している方もいて、僕たちが意図していたことを言葉にしてくださって、その時の感動は忘れられない」と懐かしそうに語った。そして、「これからも韓国映画、日本映画を通して、皆さんと一緒に感じ共有して意味のある時間にしていく思いを持ち続けたい」と呼び掛け、盛大な拍手を浴びた。

ジェヒョン監督は、「子供の頃から日本の漫画を読んで育ち、映画の専門学校に入ってからは日本の巨匠たちを見て学んだ。それが僕の骨、肉となっている」と日本へのリスペクトを強調。仕事での来日は初めてで、「日本に自分の作品を持って挨拶できることは非常に光栄」と感慨深げだった。

『破墓/パミョ』は、10月18日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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