役所広司『八犬伝』の栗山千明のラスボスに太鼓判「あの顔で怒られたら…」

(左から)栗山千明、水上恒司、板垣李光人、内野聖陽、役所広司、渡邊圭祐、鈴木仁、曽利文彦監督
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滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」をベースにした時代劇映画『八犬伝』の公開記念舞台挨拶が27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の役所広司をはじめ内野聖陽、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、栗山千明、曽利文彦監督が登壇した。

役所広司

馬琴が葛飾北斎や家族の支えで28年をかけて「八犬伝」を書き上げた史実に基づく物語と、小説における8剣士が里見家の呪いを解くために戦う姿を同時進行で描いていく。25日に封切られ、今週末の興行ランキングで1位になる見込みで、馬琴役の役所は「No.1ですよね。あまりNo.1になる映画に出たことがなくて。3日天下にならないよう、皆さんの力をお借りしなければいけない。この作品をこれからも可愛がってください」とさらなる動員を呼びかけた。

内野聖陽、役所広司

内野が演じた北斎は馬琴より年上だが、「役所さんは大先輩なので、つい敬語で話してしまったり腰が低くなりがちなのでどうしようかなと思ったが、頭の固い朴念仁の馬琴に風邪をもたらす役割として、役所さんがフランクに接してくれたので自由に演じることができた」と感謝。対する役所は、「特殊メイクの醜い老人2人で、8剣士の美しさを引き立てようとやっていました」と冗談交じりに語った。

その8剣士の犬塚信乃を演じた渡邊は「2人に引き立てていただきました」と応じつつ、「本読みの時から監督の思いを教えていただき、この作品が幅広く愛されている理由を知ることができた。携われて光栄です」と笑顔。女装をして舞のシーンがある犬坂毛野役の板垣は、「美しさが大事で、神楽鈴を持つ手先の美しさが出るよう家で練習した。(鈴の音で)隣から変な儀式だと思われないか心配になるくらい苦労しました」と苦笑交じりに振り返った。

栗山千明

この日は紅一点となった栗山は、里見家に呪いをかける玉梓役。「8剣士が本当に格好良くて、ラスボスとして強さ、迫力をどう出せるか苦労しましたが、特殊メイクの力も借りて格好良くしてもらえて気に入っています」と満足げ。役所も、「あの顔で怒られると怖いよね」と太鼓判を押していた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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